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「山本理顕展」関連事業
横須賀防災フェア

近年、地球温暖化による異常気象が日常化し、ゲリラ豪雨や線状降水帯による土砂崩れなど今までに経験したことのないような災害が起きている現状を踏まえ、異常気象による災害が起きる前にどんな準備が必要なのか、起きてしまった時にはどのような行動が適切であるのか、また、地震や火事などの災害に対しても同様に防災に関する知識普及や地域住民の意識高揚を目的に開催されるイベントです。

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体験コーナー・展示

※時間の記載のないイベントは、10時~17時開催です。

「山本理顕展」との連動コーナー

防災にとってとても大切なのは防災コミュニティーの存在であります。防災コミュニティーとは あらゆる分野の地域住民や事業所、行政などが協力しあって災害に強い街づくり、人づくりを目指し、防災活動に取り組む地域社会のことを言います。 現在、横須賀美術館にて開催中の「山本理顕展」のテーマは「コミュニティーと建築」です。山本氏は昨年度、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しました。その際、「建築を通じたコミュニティーの創出」が特に評価されています。2011年の東日本大震災の際には、仮設住宅同士の出入り口が向かい合うような配置への変更、また住宅群の中での飲み屋という商業活動を通して人々が集まれる「平田みんなの家」の建設を行いました。このような具体的な活動の紹介を交えつつ、防災コミュニティーを考える上で建築的な視点でアプローチできることは何か、また、行政とどのように連携すべきかを考えます。

・防災コミュニティーのあり方を建築家山本理顕が提言
「豊かなコミュニティーによって守られている町は防災能力が強い!これは実際に阪神・淡路大震災でも、東日本大震災でも、実証されています。神戸では主に一階部分が破壊されました。二階が一階になってしまうような状態です。「あの二階部分にはおばあちゃんが寝てたはずだ」と近くに住む人が気づきました。すぐに救助に向かうと確かにおばあちゃんは布団の中でまだ健在でした。町が燃え広がる前に救助されたという話を聞きました。普段から、お互いに助け合って住んでいる人たちの町では、確かに被害は最小限に抑えられるのです。防災とはコミュニティーをつくることです」   ——山本理顕——

先端防災技術コーナー/東京理科大学 高橋治教授

東京理科大学の高橋治教授は、防災に対する取り組みの第一人者として、災害時の情報収 集や建物被害評価、耐震性向上に対する先端的な研究・開発を行っています。 今回の防災フェアにおいては、来場者が実際にシェルターを体験できるコーナーやサ バイバルフーズの紹介を通じて、科学的根拠に基づく防災の重要性をアピールします。

*津波シェルター体験(ワークショップ室前 屋外)

・津波から逃げる時間がない地域の小さな子どもや高齢者など、逃げられない人を守るためのシェルターです。
・発泡スチロールにポリウレア加工をしたことで、約900kgの車を落としても壊れない耐久性があります。
*木質耐震シェルター体験(ワークショップ室)
・家屋が崩壊してしまっても、瓦屋根の重さにも十分耐え得る4畳半ほどの大きさのシェルター で、命や大切な物を守ることができます。
・耐震工事に比べて、1日の工事で費用も安価です。
*サバイバルフーズの試食(ワークショップ室)
・25年という世代を超えて共有できる防災食です。
・レストラン品質の味わいで、非常食だから我慢するという概念を覆します。

起震車体験コーナー、ARによる消火体験/横須賀市消防局

*起震車体験(14時~17時/ロータリー)※雨天中止
・前後左右上下の動きを再現する振動装置により、地震の揺れをリアルに体験できます。
・VRゴーグルとの連携により、よりリアルな臨場感のある体験が可能になりました。

*ARによる消火体験(ワークショップ室)
・火災時に大切な初期消火を今いる屋内で実施できる方法を体験できます。
・火災の煙が発生する疑似火災の状況を映像で体験できます。
・言葉だけでは伝えられない、危機感を多くの人と共有する訓練を体験できます。

防災協定関連展示

*エレコム株式会社(ワークショップ室)
昨年の10月10日に横須賀市とエレコム株式会社は防災協定を締結しました。 災害時における、避難所や防災活動拠点への通信機器及び付属品(モバイルバッテリーな ど)の優先提供に関する防災協定を締結しました。このような協定を締結するのは、横須賀市では初めてです。本協定を締結することで、災害時における避難所等での電源を確保することができます。このほか、タブレット端末などの優先提供を受けることにより、被害を受けた家屋の調査などをより多く行うことができ、市民生活の早期安定を図ることができます。 また、協定にかかるさらなる支援の可能性として、避難所の治安確保のために防犯カメラを提供いただくことによる環境 DX の推進、健康管理製品などを提供いただくことによる避難者の健康維持のための支援など、多岐に渡る分野においてご協力いただくことを考えています。
・バッテリーやモバイルソーラー充電器等の展示
・防災懐中電灯や家具転倒防止器具の展示

*佐川急便株式会社(ロータリー)
横須賀市と防災協定を締結している企業の中から、佐川急便株式会社が取り組まれている 災害活動を展示パネルで紹介します。また、ロータリーでは実際のトラックから救援物資を荷 卸ししてみる体験コーナーを実施します。※体験コーナーは雨天中止
・災害活動のパネル展示
・実際のトラックからの荷卸し体験

日時2025年9月28日(日)10時~17時(予定)
※一部のイベントは14時~17時
場所横須賀美術館 ワークショップ室、ロータリー
※雨天決行(一部中止・変更あり)
主催一般社団法人地域社会圏研究所
協力横須賀市、エレコム株式会社、佐川急便株式会社
お問い合わせ先一般社団法人地域社会圏研究所 ex@riken-yamamoto.co.jp