展覧会
島田章三展
2011年11月19日 (土) 〜 2011年12月25日 (日)
休館日 12月5日(月)
現代洋画檀を代表する画家、島田章三(1933年-)の初期から現在までの仕事を通して、独自の絵画表現を確立してきた軌跡をたどります。
横須賀に生まれた島田章三は、12歳で敗戦を経験、戦後の混乱期に青年期を過ごし、やがて画家を志します。
東京藝術大学在学中の1957年に国画会に初出品した《ノイローゼ》では、原風景となる横須賀の荒地のなかに時代の 不安感を抱えた人物像を描き出し、国画賞を受賞。1967年には、明るい朱と緑の色面によって画面を構成し、 光に満ちた空間のなかでの母と子の交歓の場面を描いた《母と子のスペース》で安井賞を受賞します。
さらにこの頃、新設の愛知県立芸術大学に絵画科の講師として招聘され、愛知県在外研修員としてヨーロッパ留学を 経験します。この留学中に島田は「キュビスムを日本人の言葉(造形)で翻訳」することを自らの課題として見出します。 その答えが、幾何学的に構成された日常的な情景に組み込まれた独自の人間像「かたちびと」です。
戦後日本の美術界は、海外から紹介された抽象美術の動向に大きく揺れ動かされましたが、 その中にあって島田は人間像にこだわり、具象絵画の新たな可能性を探求し続けてきました。
今回の展覧会では、油彩・版画・水彩・素描・陶器など約100点により島田章三の絵画世界をご覧頂きます。
基本情報
期間 | 2011年11月19日(土)~12月25日(日) |
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休館日 | 2月5日(月) |
観覧料(税込) | 一般 800(640)円/高大生・65歳以上 600(480)円/中学生以下無料
*()内は20名以上の団体料金*中学生以下無料および市内在住在学の高校生は無料。 |
関連イベント
島田章三展関連対談「島田章三 横須賀で画業を語る」
2011年12月10日 (土) 00:00〜
島田章三(出品作家)×宝木範義(明星大学特別教授、美術評論家)