美術館について

美術館評価制度

横須賀美術館評価委員会(平成26年度第2回)

日時:平成26年10月22日(水)午後2時00分~4時00分
場所:横須賀美術館 会議室


1 出席者
   委員会 委員長    小林 照夫  関東学院大学名誉教授
       副委員長   菊池 匡文  横須賀商工会議所事務局長
       委員     安藤 浩史  観音崎京急ホテル社長
       委員     柏木 智雄  横浜美術館学芸グループ長
       委員     黒岩 弘明  横須賀市立大楠小学校校長
       委員     榊原 睦美  市民委員

   館 長 教育総務部長        大川原 日出夫
   事務局 美術館運営課長       佐々木 暢行
       美術館運営課広報係長    吉田 紀彦
       美術館運営課管理運営係長  栗野 真一
       美術館運営課(管理運営係) 上野 誠
       美術館運営課(学芸員)   立浪 佐和子
       美術館運営課(学芸員)   沓沢 耕介
       美術館運営課(学芸員)   冨田 康子
  欠席者
       委員会 委員  庄司 佳子  市民委員

2.議事
(1)平成26年度の活動状況中間報告について


3.会議録


【開会】
[事務局・佐々木]:それでは、定刻になりましたので、「平成26年度 第2回横須賀美術館運営評価委員会」を開会いたします。
開会にあたりまして、横須賀美術館館長事務取扱、教育総務部長より、ご挨拶申し上げます。


[大川原館長]:本日は大変お忙しい中、またこの雨で足元が悪い中、本年度2回目の横須賀美術館運営評価委員会にご出席をたまわりまして、ありがとうございます。
また、常日頃から横須賀美術館の運営にご指導いただきまして、重ねて御礼申し上げます。
本日の会議では、平成26年度の事業計画に基づく中間報告をさせていただきます。
後ほど担当者より詳細については説明させていただきますが、上半期においては「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」が非常に好調でございまして、当初の観覧者目標 22,000人を大幅に上回る36,702人もの方にご観覧いただきました。展覧会担当者をはじめとする美術館スタッフ全員の、努力の賜物であると考えております。
本日の中間報告は、年度途中ですので、これから実行していくものもあります。
前回の6月の会議では、平成25年度の運営評価をしていただきましたが、その中でいただいたご意見は、今年度の運営に反映させるよう鋭意、努力しているところです。
本日、委員の皆様から忌憚のないご意見をいただき、平成26年度の美術館の取り組みが当初の計画以上になるよう、引き続き真摯に取り組んでまいります。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。


[事務局・佐々木]:本日は、庄司委員より欠席の旨、連絡をいただいております。
また、本日は傍聴の方が1名いらしております。


 では、資料の確認をさせていただきます。
-(資料確認・略)-


 それでは、小林委員長、議事の進行をお願いいたします。


【議事(1) 平成26年度の活動状況中間報告について】
[小林委員長]:それでは平成26年度 美術館 活動状況中間報告について、議事に入りたいと思いますが、それぞれの担当の方から逐次ご説明いただいて、終わりましたら一括して皆様方からご質問いただいて審議を重ねたいと思っております。
それでは、事務局から説明をお願いします。


?[事務局・佐々木]:平成26年度 横須賀美術館活動状況中間報告についてご説明させていただきます。
この中間報告につきましては、今までの評価サイクルを補う形で、昨年度初めて実施したものですが、年度途中での事業報告を行うことにより、委員の皆様よりご意見をいただき、今年度事業の早期改善に資することを目的としております。また、事務局としては、業務進行管理の自己点検ツールとしても有効であると考えております。
体裁としましては昨年同様、26年度の事業計画書に基づき、評価項目ごとに9月末までの活動状況を、資料では太字斜体で記載しております。
年度途中のため、数的資料に欠けるものが多々ございますが、その点はご容赦いただきたいと思います。
それではお手元の資料1、「平成26年度 横須賀美術館活動状況中間報告書」に基づき、評価項目ごとに一括でご説明させていただきます。


[事務局・吉田]:評価報告書の1ページをご覧ください。
私からは「Ⅰ 美術を通じた交流を促進する」の内、「① 広く認知され、多くの人にとって横須賀を訪れる契機となる」の中間報告について、ご説明させていただきます。
まず、平成26年度の事業計画に対する執行状況ですが、「1 展覧会の実施」につきましては、予定通りに展覧会を開催し、「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」の終了時点で、41,500人の観覧者見込みに対し、実績55,881人となっております。
「2 広報・集客促進事業」につきましては、1ページの中段から3ページに記載のとおりほぼ順調に執行しております。
4ページをお開きください。
「達成目標」ですが、事業計画の「1 展覧会の実施」で触れましたが、「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」の終了時点で、41,500人の観覧者見込みに対し、実績55,881人、達成率134.7%となっております。そういった数字から、今年度は目標を達成する可能性が高いと考えております。
展覧会別では、「アール・ヌーヴォーとアール・デコ」展が見込みを下回っております。
5ページをご覧ください。
原因の分析のため、「アール・ヌーヴォー展」と前年の同時期に開催した「街の記憶展」の1日ごとの観覧者数を比較してみました。
会期の前半は「アール・ヌーヴォー展」の観覧者が「街の記憶展」を上回っておりますが、会期後半ではそれが逆転しております。特に、会期43、44日目の土日、58日目の日曜日では「アール・ヌーヴォー展」が大きく下回っております。
そこで、会期後半の観覧者数が多い土日8日間の天気を調べてみたところ、雨が降った日が「街の記憶展」では会期51日目の日曜日1日なのに対し、「アール・ヌーヴォー展」では「街の記憶展」を大きく下回った会期43、44、58日目の3日間のほかに、会期最終日となる64日目も雨が降ったことが分かりました。
「街の記憶展」の観覧者が会期後半に伸びたことは確かですが、それでも達成率が94%だったことからすると、天気に恵まれさえすれば目標達成が可能な展覧会であったのではないかと考えております。
6ページをお開きください。
次に「実施目標」ですが、「市内外の広い層に美術館の魅力をアピールする」という目標に対し、「パブリシティによる取り扱い件数」「美術館公式ツイッターのフォロワー数」「募集型企画旅行による観覧者数」「商業撮影の受け入れ件数」の4つを指標としました。
まず指標のうち、「パブリシティによる取り扱い件数」ですが、前年同時期の25%アップとなっており順調に推移しております。
次に「美術館公式ツイッターのフォロワー数」ですが、運用開始時から目標としていた2,000人を突破しました。
今年度上半期だけで500人以上増加しており、その急増した時期が「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」の会期と重なっております。
展覧会のメインターゲットが、ツイッターやフェイスブックなどSNSを利用する世代だったこと。また、人気のある出品作家がSNSを使い自ら情報発信してくれたことなどが大きく影響していると考えられます。
次に「募集型企画旅行による観覧者数」ですが、上半期の観覧者数は1,114人で、秋以降も多くの予約が入っており、概ね順調と言えます。しかし、前年同時期との比較では780人も減少しており、新たなツアー誘致のための活動が必要と考えております。
最後に「商業撮影の受け入れ件数」ですが、撮影の実施、お問い合わせともに増加しており、最終的には過去最多となる見込みです。
特に、実現こそしていませんが、これまでにはあまりなかった映画撮影の打診も、今年度はすでに3件もあり、平成24年度から始めた相手方のニーズに併せた運用の効果が出てきたと感じております。
私からの説明は以上です。


[事務局・沓沢]:続きまして、8ページをお開きください。
「② 市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」という、横須賀美術館でのボランティアによる活動に関わる項目です。
まず事業計画ですが、昨年度から今年度に移る段階でボランティア活動の内容を見直して、より実態に沿った5つの活動の形に整理したものです。
それぞれの活動内容について、簡単にご報告いたします。
まず(1)ギャラリートークボランティア。年60日程度の活動を予定しております。
これは、所蔵品展のギャラリートークを毎日曜日に行うもので、研修を受けたボランティアの方に実施していただいております。
今年度は上半期が終わりましたので、既に6回の研修と22回のギャラリートークを実施しております。計33日、延べ167名のボランティアが活動しておられます。
次に(2)小学校鑑賞会ボランティアです。
こちらは、本日も衣笠小学校の6年生が鑑賞に来ておりますが、このように横須賀市内の小学6年生を美術館にお迎えするときに、その鑑賞のお手伝いをしてくださるボランティアです。
今年度は既に7回の研修を行い、10校の受入れをしております。計16日、延べ87名が活動しておられます。
(3)みんなのアトリエボランティアです。
これは毎月1回、障害児向けワークショップ「みんなのアトリエ」を開催しておりますが、そのワークショップの補助をしていただいております。
月1回ですので今年度は6回実施し、延べ14名の方に活動していただきました。
(4)プロジェクトボランティアです。
こちらは、概ね年3回のボランティアイベントの企画・準備・実施を行っております。
今年度は、5月3日に「空想動物園」。これはプラスチックダンボールに絵を描いてもらい、それを海の広場に組み立てた枠に飾るという内容です。動物をテーマにした絵を描いていただきました。また、当日参加ができるワークショップとして、大きなモンスターに自由に絵を描いてもらうという仕掛けをいたしました。
2回目は、8月23日に「シャボン玉仮面の夕べ」を開催いたしました。
これは一昨年に実施したシャボン玉のイベントが大変好評でしたので、それをまたやりたい。また、それだけではなく何か物を作るワークショップと合わせてということで、仮面を参加者の方に作っていただき、それと合わせてシャボン玉を楽しんでもらうというワークショップになりました。
夏場はいつも、炎天下のワークショップで体力的な消耗が激しいと心配されていたのですが、今回は夕方に実施することによってそれを回避しました。
現在までに計17日、延べ108名の方が活動しておられます。次回、12月21日の開催に向けて準備をしております。
(5)プロジェクト当日ボランティアです。
こちらは、ボランティアとして企画段階からの参加をしたくてもなかなかできない方が多くおりますので、活動当日にプロジェクトボランティアと一緒になって手伝ってくださる方々です。その中からプロジェクトボランティアが育っていくという形になっております。
今回は「シャボン玉仮面の夕べ」の際に、新たに5名の方が当日ボランティアとして参加してくださいました。計7日、延べ22名の方が活動しておられます。
10ページをご覧ください。
達成目標につきまして、「市民ボランティア協働事業への参加者数のべ2,400人」を目標としておりました。
先ほど個々に申し上げた参加の実数を集計いたしますと、プロジェクトボランティアの活動として、ボランティアの方130名、企画イベントへの一般の参加者788名。サポートボランティアの活動といたしまして、ボランティアの方が268名参加されて、ギャラリートークを聴いてくださった一般の方が161名に達しております。これらを単純に合わせると1,347名となり、上半期で50%を超える達成率をあげております。
次のページ、実施目標ですが、「市民が美術館に親しみを感じ、訪れる機会をつくる。」「市民ボランティアが、やりがいを持っていきいきと活動できる場を提供する。」という目標をもって、現在も活動を続けているところでございます。
私からの説明は以上です。


[事務局・冨田]:それでは続きまして12ページ、「Ⅱ 美術に対する理解と親しみを深める」の内、「③ 調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」についてご報告いたします。
こちらは、事業計画として「1 展覧会事業」、それから13ページになりますが「2 教育普及事業」、それから15ページ「3 図書室運営事業」ということで、3つに分けて分析をしております。12ページにお戻りください。
まず、「1 展覧会事業」についてですが、年間6本予定しております企画展に関して、現在2つの展覧会について終了しました。
1つ目は「アール・ヌーヴォーとアール・デコ―20世紀ヨーロッパのデザインと工芸」展ということで、こちらは東京国立近代美術館との共同主催事業という形で実施いたしました。この共同主催事業というやり方は、横須賀美術館としては初めての取り組みでしたけれども、若干、観覧者数が目標に達しなかったという部分はありますが、コストパフォーマンスの点などから、ある意味うまく行った取り組みではなかったかと思っております。
それから、「こどもと美術を楽しみたい! キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」につきましては、先ほどからご報告申し上げているように、まず観覧者数が非常に多かったということ。また、ご観覧いただいた方の満足度が高かった、ご好評をいただいたという意味で、非常に達成感のある企画であったと思っております。
「おいしいアート 食と美術の出会い展」については、現在、開催中です。
13ページ、(2)所蔵品展・谷内六郎展、こちら年4回の展示替えで行っているものですが、これにつきましても第1期、第2期の2回の会期を終了し、ただいま第3期を開催中です。
第1期については、広瀬美帆さんの横須賀・地域ゆかりの作家の特集展示、それから第2期についても斎藤義重氏の特集展示ということで、所蔵品展の中でも変化がつくように、特集展示、ゆかり作家のご紹介、そういったことに力を入れております。
それから「2 教育普及事業」についても、予定通り実施をしております。
(1)「展覧会関連の講演会の開催」ということで、先ほど申し上げた2つの企画展に関連して講演会を開催しておりまして、ご関心のある方の知的欲求に応えるような試みを続けております。
次に14ページ、(2)「ワークショップの開催」。
展覧会に関連したワークショップ、それから展覧会以外のワークショップについても計画通り実施をしております。
ワークショップにつきましては、常に人気の高いイベントになっておりますので、いろいろな意味でお客様のご期待に応えられるように、内容についても吟味しているところです。
それから、「映画上映会の開催」「学芸員によるギャラリートーク」、こういったことも計画通り実施しております。
特に(5)の「学芸員による展覧会観覧の案内・解説」につきましては、一昨年度から市民大学との連携等の取り組みをしておりまして、今年度も実施しました。
「3 美術図書室運営事業」につきましても、計画通り、お客様の利用の快適性を高める努力を続けており、古い雑誌等の補修等、資料のメンテナンスについても努力を続けているところです。
15ページ後半の「達成目標」ですが、いままで申し上げてきたいろいろな事業の中で、目標達成の目安として「企画展の満足度」を指標にしております。
こちら「企画展の満足度80%以上」を今年度の目標としておりますが、こちらに記載のとおり「アール・ヌーヴォーとアール・デコ」展が74.1%で目標に達することができませんでした。「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ」展については84.7%ということで目標達成しております。
この企画展の満足度については分析をしておりますが、それぞれの項目ごとで見ていきますと、作品評価や心的充足度よりも、観覧料が高いなど、観覧料についての満足度が低いこと。それから解説・順路。特に順路がわかりにくいことでの満足度が低いことが、全体の総合的な満足度を下げる要因になっていると分析をしております。
観覧料については、歳入の関係もありますので簡単に下げるわけにはまいりませんので、いま私どもの努力としては解説・順路ですね。
例えば矢印を引いて動線を明らかにする。作品解説のパネル等をたくさん設けて、お客様の作品理解を促す。それから非常に単純なことなのですが、解説パネルの字を大きくするとか、読み仮名を豊富につけるといったような、細かいことですけれど私どもの努力の積み重ねでできることを、いろいろな意味で考えて実施をしております。これについてはまた1年かけて検証していきたいと思っております。
次のページをおめくりください。16ページになります。
実施目標ということで、「幅広い興味に対応するようバランスをとりながら、年間6回の企画展を開催する。」「所蔵品展・谷内六郎展をそれぞれ年間4回開催する。」。これは今のところ問題なく計画通り実施できています。
それから「知的好奇心を満たし、美術への理解を深める教育普及事業を企画・実施する。」「所蔵図書資料を充実させる。」ということで、教育普及事業についても計画通り実施をしておりまして、お客様の満足度、それから集まっている人数についても、一応水準に達していると現時点では分析をしております。
所蔵図書資料の充実につきましては、図書資料の受け入れ、それから先ほど申し上げたメンテナンスについて、積極的に行っております。
次に、「図書室の環境を整える。」につきましても、お金をかけないでできる範囲、細かい清掃等をきちんとするというようなことも含めて、環境の向上に努力をしているところです。
「所蔵作品・資料に関する調査研究」についても、できる限り進めていくように心掛けておりまして、実施目標の達成に向けて、学芸全員で一丸となって努力をしております。
こちらの項目については以上となります。


[事務局・冨田]:続きまして17ページ、「④ 学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」という項目について、ご報告申し上げます。
こちらは、事業計画として「学校との連携」、それから次のページ「子どもたちへの美術館教育」という2つの柱を立てております。
「学校との連携」につきましては、「アーティストと出会う会」「中学生のための美術鑑賞教室」「美術鑑賞会の受け入れ」「出前授業」「職業体験」「学芸員実習の受け入れ」「教員のための研修」ということで、こちらの主催事業もありますし、申し出に対してのご対応という形になるものもありますが、今のところ回数的には昨年と同等かそれ以上、また応募いただいている人数についても、昨年と同水準またはそれ以上という形で実行しているところです。
次に18ページ、「子どもたちへの美術館教育」について、「ワークショップの開催」。
今年、夏休みに「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」という展覧会がございましたが、こちらの展覧会は「子どもと美術を楽しみたい」とタイトルで謳っておりました関係で、この展覧会に関係する教育普及事業も子ども向けというニュアンスが非常に強いものになりましたが、これについてもご好評いただき、多くの方にご参加いただきました。
それから例年行っております「未就学児向けワークショップ」、それから「夏休みの野外映画上映会」「親子ギャラリーツアー」なども、予定どおり実施しております。
「4 保育園との連携」につきましては、一昨年から始めた事業ですが、今のところ予定どおり計画を実施しております。
達成目標につきましては、「中学生以下の年間観覧者数22,000人」という人数を目標に掲げております。これにつきましては20ページをご覧ください。
現時点で単純な算出はできておりませんが、昨年の人数21,296人よりも少し上乗せした人数を目標にしておりますので、特に夏休み向けの展覧会の成功等もありますので、この調子で、夏休みに来ていただいたお子さんたちが、また改めて後半の展覧会、催事の中でもご参加いただけるように、子ども向けの呼びかけを積極的に進めていきたいと思っております。
実施目標、20ページになりますが、今後の事業としましては、「児童生徒造形作品展の実施」。また、それ以外に、もっと日常的な取り組みとしまして、「学校との連携」「子どもたちとのコミュニケーション」、それから「鑑賞と表現の両方を結びつけたプログラム」「小学校鑑賞会を充実させるための学校との連携強化」等々につきまして、取り組みを進めております。
特に、昨年の末に文化庁からの助成で作成いたしました「アートカード」という鑑賞支援ツールの活用につきまして、今年度は積極的に取り組みを進めており、鑑賞教育の面で子ども向けの取り組みを強化しております。
以上でございます。


[事務局・沓沢]:続きまして21ページ、「⑤ 所蔵作品を充実させ、適切に管理する。」という、美術館の収集管理に関わる項目につきましてご報告させていただきます。
事業計画として大きく4つに分けております。
1点目が「美術品の収集」です。これは毎度申し上げていることですが、購入予算がございません。寄贈、寄託にたよるかたちで行っております。
26年度につきましては、今後、年度内に行う美術品評価委員会を経て、内容について決定する予定です。
2つ目として「所蔵作品の管理」。修復・額装、それから作品の貸出についてです。
「貸出実績は別紙のとおり」とありますが、こちらは付いておりません。申し訳ございません。
3つ目として「環境調査の実施」を挙げております。これは収蔵庫、保管庫など収蔵施設が適切な環境にあるかどうかを年2回にわたって調べております。
今年度は5月から6月、8月から10月の日程で既に実施しておりまして、概ね良好な結果を得ております。
4つ目として「美術品評価委員会の開催」。今年度は12月から1月にかけて実施する予定です。
達成目標として、「環境調査を2回実施すること」、それから「美術品評価委員会を開催すること」を挙げておりまして、現状はいま申し上げたとおりでございます。
次のページ、実施目標といたしまして、「収集活動」「保管環境の調査」「所蔵作品の修復、額装」、それから「作品の貸出」、この4つの事項に対応する目標を掲げております。
作品の修復・額装につきましては、9月末までに8点について手掛けており、貸出については4件4点を既に行っております。
昨年度同時期は5件73点。内、谷内六郎展を行うに際して谷内作品65点を貸し出したということで数が増えたという経緯がございます。
これに較べますとやや少ない結果となっておりますが、当館の企画展「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」で所蔵品の小川芋銭《春夏秋冬》を利用したり、それから現在開催している「おいしいアート」展では2点を展示するなど、所蔵作品の活用に努めております。
この項目については以上でございます。


[事務局・上野]:続きまして23ページ、「⑥ 利用者にとって心地よい空間・サービスを提供する。」について説明いたします。
まず事業計画ですが、運営業務としまして、「受託事業者との定期的なミーティングの実施による情報共有」。
こちらは、計画通り運営事業者連絡会議を月1回、朝礼を毎日、継続して実施しておりまして、「団体の人数変更の連絡不足によりお客様を待たせてしまう。」などの、以前は多々見受けられた諸問題はほぼ無くなってきております。
次に「受託事業者からの業務日報や来館者アンケートに基づく課題の把握」ですが、いままで展示監視スタッフから業務日報を提出していただいておりましたが、10月より新たに受付スタッフからも提出していただくこととなり、課題や苦情の把握が更に向上すると思われます。それにより、事務や学芸での対応が早くできるものと考えております。
一つ飛ばしまして、「業務仕様書の見直しを行ない、受付展示監視業務受託者への接遇研修の義務化」につきまして、受付展示監視業務ですが、10月より新たな事業者と契約をしました。
事業者募集のプロポーザルを実施するにあたり、業務仕様書に、外部講師による接遇研修を実施する旨を追記しました。新しい事業者から頂いている研修計画書にも記載されており、実施報告も頂くことになっておりますので、現在は実施待ちの状況です。
次に「レストランと連携し、企画展ごとにコラボレーションメニューを提供」につきまして。こちら、お手元の報告書に記載のメニューとなっております。アンティパストミストは前菜盛り合わせのことです。
今年度前半のメニューですが、いま申し上げた前菜と、その他2件はデザートとなっておりまして、ランチタイムを中心に提供しております。
お店の方から聞いた話では、展覧会とのコラボレーションと認識せずに食べている方もいるようですが、館内に貼られているポスターなどを見て「これを食べたい」と言ってくる方もいるそうで、総じて評判は良いと伺っております。
次に維持管理業務に移ります。
まず、「ミュージアムショップの空調設備改修」ですが、夏暑く冬寒いという状況が数年見受けられまして、ショップ従業員はもとよりお客様の体調面からもなんとかしなくてはいけないということで、空調機1台を増設することとなりました。11月10日の休館日工事で設置完了となる予定です。
次の「案内サインの点検、見直し」につきましては、開館以来、本館入口の位置がわかりにくいという話が多く、建物の構造上の問題もありますので「これで全て解決」といった解決策は無いのですが、先日も課内ミーティングなどで話し合い、展覧会ポスターを貼るとか、「ポスターでなくシート状のものを貼ってみよう。」とか、できることから改善していこうと進めております。
以下は、記載の通りです。
最後に達成目標ですが、「館内アメニティ満足度91%以上」のところ9月末現在で88.5%。「スタッフ対応の満足度80%以上」のところ79.6%となっております。
スタッフ対応の満足度につきましては、先ほど申し上げた通り、10月から受付・展示監視業務の事業者が変わりました。
前の事業者が開館以来7年半もの間やってこられ、良い面もあったかとは思いますが、永年の慣れなどによる悪い意味での手抜き的なこともあったかと思います。
今回の事業者変更では、制服が変わるなどの見た目だけではなく、まだ一月弱ですが、雰囲気が明るくなったように感じております。
切り替え時期ということで、ドタバタして来館者に迷惑がかかることがなければ良いと心配していましたが、いまのところ大きな苦情は受けておりません。
事業者と連絡を密にして、目標達成に向けて進めてまいります。
⑥の説明は以上となります。


[事務局・立浪]:続きまして、「⑦ すべての人にとって利用しやすい環境を整える。」についてご報告させていただきます。
事業計画としまして、26ページにあります5つの事業を通して、この項目の計画実施をしております。
1「福祉活動講演会の開催」1回ということで、8月3日にイタリア国立オメロ触覚美術館から教育普及コーディネーターの方をお招きして、「美術館はみんなのもの!」というテーマで講演会を実施いたしました。
この福祉講演会は美術館開館の前年度から毎年1回開催しているもので、海外からいろんな講師の方を招いているのですけれども、今回は教育普及コーディネーターの方をお招きしたということで、立体作品の触察による鑑賞だけでなく、詩や音楽を用いた鑑賞など、幅広い活動を具体的に紹介していただきました。
また、美術館に限らず館外で行う音楽のワークショップなど、美術以外のジャンルの活動にも言及をしてくださいました。参加者にとっても、ジャンルや場所にとらわれない活動の報告というのは大変興味深かったようで、当日は質問の中で、美術以外の音楽の施設に携わっている方から、「うちでやる場合はどういう事が考えられるのでしょうか。」など具体的な質問も出て、とても活発な議論の場ともなりました。
2「障害者向けワークショップの開催」1回を予定しております。
障害のある人を対象に、美術を楽しめるワークショップを開催するものですが、これに関しては実施がまだなのですけれど、11月に美術家の海老塚耕一さんを講師に迎えて、触察やフロッタージュによる作品鑑賞のワークショップを予定しております。
いま所蔵品展のフロアで、ちょうど海老塚耕一さんの作品を展示しておりますが、木彫の作品でいろいろなテクスチャーが楽しめる作品になっております。その作品に、実際に触っていただくというようなワークショップを開催予定です。
3「障害児向けワークショップ「みんなのアトリエ」の開催」。
月に1回、計12回の実施を予定しておりまして、現時点で6回実施しております。回によっては定員を大きく上回る申込みがあります。
継続して実施することで参加者が講師と顔見知りになり、より円滑なコミュニケーションを行い、深い関係を築くことができております。
市内の支援学級を担当している先生や、養護学校の先生からのボランティアの希望も多く、あるいは県外の美術館からの見学もあり、参加者に対してだけでなくそういった外部からの注目も高いと思いますので、とても有意義な活動であると言うことができます。
4「パフォーマンスの実施」。
誰もが様々な美術表現に親しめるよう、美術家によるパフォーマンスを開催しておりますが、こちらもまだ実施はしていないのですが、11月にチルドレンミュージックバンド「COINN(コイン)」による、音楽をテーマとしたパフォーマンスを予定しております。
5「託児サービスの実施」年16回。
1歳から未就学児を対象にした、展覧会の観覧やワークショップ等に参加される保護者を対象としたサービスです。
5月より18回の実施を周知し、うち11回に申込みがありました。利用者は延べ25名となっております。
次に27ページの達成目標ですが、これは過去2年間の参加者の平均値から算出して340人を達成目標としております。
今年度、既に実施した事業として、講演会31名、みんなのアトリエ83名、その他のところで託児サービスの申込者の25名を入れ、計139名の参加者数がありました。
目標の340人に対してまだ半分にも達していないのですが、今後、「パフォーマンス」であったり、多くの参加者が見込める事業がありますので、1年を通して実施したあとには、達成目標に近づく、あるいは超えることができると思っており、引き続き広報等、努力してまいります。
28ページ、実施目標「年齢や障害の有無などにかかわらず、美術に親しんでもらう(環境づくりの)ための各種事業を行う。」についてですが、予定通り、幅広い方に楽しんでいただけるように、障害の種類などにも特に制限をかけずに参加してもらえるような事業を進めているところです。
「必要に応じて、対話鑑賞等の人的サポートを実践する。」ですが、例えば障害の種類に応じて、点字の解説を準備したとしても点字が読めない障害者の方もいらっしゃいますし、何か一つ、物であったり施設を整備したら解決するというようなジャンルではありませんので、必要に応じて、そのとき利用したい方の要望であったり特徴というものをヒアリングしながら、学芸なり美術館スタッフの方から「じゃあ、こういうふうにしたらどうでしょうか。」というような提案を通し、人的サポートでこの福祉の分野に関しましてはサポートをして行きたいと考えております。
以上になります。


[事務局・栗野]:それでは最後に、「⑧ 事業の質を担保しながら、経営的な視点をもって、効率的に運営・管理する。」について説明させていただきます。29ページをご覧ください。
まず、事業計画の進行状況について説明いたします。
事業計画の1点目にありますとおり、電気、水道等のエネルギーの消費管理を行い、省エネ対策を推進しております。
2点目、サービスを低下させず、経営的な視点で委託業務の業務内容の見直しを行うことにつきましては、今までは、展覧会事業の委託業務の一部としていたキャプションの製作を職員で行うことなど、サービスを低下させず、経費削減につながる取り組みを実施していきます。
3点目、四半期毎に消費エネルギーの数値等を職員に周知し、コスト意識の啓発を図ることにつきまして、毎月行っております課内ミーティングを活用して、四半期毎の数値を報告。増減の理由を検討し、コスト意識を持って事業を遂行するよう職員の意識合せを行い、取組みを行っております。
次に、達成目標に関しましては、恐れ入りますが、お手元にお配りした資料をご覧ください。折れ線グラフの資料です。
電気使用量、水道使用量、公用車走行距離数は月ごとに折れ線グラフで使用量、昨年度との比較が分かるようになっております。
このなかで1枚目の電気使用量、2枚目の水道使用量とも、4月~6月までは、前年度並みかそれ以下の使用量であったものが、7月から9月にかけましては少し増えております。これは、夏休み企画として開催した「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」が盛況で、来館者数が増えたことにより、展示室内の室温を一定に保つための空調設備の稼働、トイレ等の水道の使用が増えたことが一番の原因と考えられます。引き続き節電節水を実施してまいります。資料3枚目の公用車走行距離数については、前年度比で走行距離が100㎞ほど伸びております。本庁での会議や打合せの回数が前年度に比べ増えたことが原因と考えておりますが、効率的な公用車の使用を心掛けてまいります。
次に、実施目標に関しましては、なにか物を買う、事業を実施する前に、目的効果を再検討するよう、また2社以上から見積書を徴収するよう徹底しております。
報告は以上です。


[小林委員長]:何か他にご説明はございますか。
それでは、いま事務局から一つずつご説明いただきましたが、委員の皆さんからご質問がありましたら、お願いいたします。
自己点検自己評価の中間報告というのは今までどおりであって、特に新しい項目を入れてみたというところは何かありませんか。例年とはここを変えてみましたということがありましたら、説明していただければと思います。


[事務局・佐々木]:いま委員長がおっしゃいましたとおり、ミッション、目標自体変えておりませんので、そこに関わって変わっているところはないかと思います。
美術館の事業計画に基づいてというところがありますので。昨年度とは行う展覧会も違いますし、教育普及事業につきましても、詳細のところではちょっと違ってきております。それから、先ほどの福祉、「⑦すべての人にとって利用しやすい環境を整える」というところにつきましても、講演会とかワークショップ、パフォーマンス等の開催時期が年によって少しずれますので、この中間報告の時期にご報告できるもの、できないものというのがあります。
数値的な部分につきましては、ある意味では、中間という見方よりも、そうじゃないということもご理解いただければと思っております。またパーセンテージにつきましても、ちょうど中間というところで、ここまで来てこういう状況であるということは、このままでいくとあまり変わりない、であるならばそれ以上にいかなければいけない、とか、また大きく達成しているのであれば、これを維持していけるという意味合いもありますので、そういうところで中間で把握するというのは非常に意味があることではないかと考えております。


[小林委員長]:わかりました。何かございましたら、どうぞご遠慮なく質問してください。


[榊原委員]:8ページのボランティア活動、「市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」というところで、今年度よりギャラリートークボランティアで、学芸員さんにお手伝いいただかずに、自分たちで月に一度「自主研修」というのをやらせていただいております。最初はどうなるかと思いましたが、皆さん活発になってきましたので、非常に良い取り組みであると思っております。


[事務局・沓沢]:ありがとうございます。榊原委員にはギャラリートークボランティア、小学校鑑賞会ボランティアとして、ご活躍いただいております。
私ども、この両方につきまして、所定の研修を経た上でデビューしていただくということを進めておりますが、昨年度の途中から第3期メンバーを募集いたしまして、その方々にお話しすることと、すでに経験を積まれたボランティアの方々にお話ししていくことは違ってくるであろうと。新規のメンバーを中心に、私どもが講師を務めて研修を実施しようと思っていたのですが、ベテランの方々は、それとは別に研修の機会を持ちたいということで、互いに教え合うというかたちの「自主研修」を、ボランティアさん自身の発案で実施をしているところです。
こういうボランティア活動も、最初の頃の私どもが主導していくというフェーズから成長して、ボランティアさん自身の意思によって動かすような部分が増えてきたと感じております。


[黒岩委員]:4ページの達成目標の部分ですけれども、企画展を見ていく中で、夏休みの「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」が予想以上に観覧者が多かったということで、私も何回か見させていただき、若い魅力ある作家さんが集まったということと、体験型の親子で楽しめる内容であったと思います。中に入らなくても芝生広場に作品がありましたし、またエントランスホールにも傘がありましたから、そういうところで、美術館が目的でなく遊びに来た方も、あれを体験して、見てみようかなということで入った方もいらっしゃるのではないかと思いますので、今回予想以上に観覧者が多かったという良さを、ぜひ来年度も、夏休みのこの時期の展覧会にも活かして、企画をしていただけたらと思います。


[事務局・吉田]:今回の展覧会、「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」。こちらの成功の秘訣としましては、やはり黒岩委員がおっしゃったように、開催時期とターゲットが、今年は完全に一致したこと。
昨年の「たいけん、ぼうけん、びじゅつかん!」も非常に良い展覧会であったとは思いますが、秋開催でしたので、ちょっと時期的にはどうだったのかなと。あと、学校鑑賞会の時期と重なりましたので、今年お越しいただいたお子様にはお楽しみいただけたと思うのですが、昨年はストレートに集客につながるものではなかったのではないか。そういった意味で、今年の夏休みは開催時期とターゲットが完全に一致したというのが、最大の成功の要因になっていると考えております。
ですから、いま委員から頂戴したご意見のとおり、来年度も同じように進めて行ければ最高かとは思いますけれども、やはりどうしても、スケジュールというのは結構先まで決まっているようですので、私からは来年もというお答えをしかねるところではございますが、そういう方向性で考えながら進めて行くべきと考えております。


[小林委員長]:はいどうぞ。


[柏木委員]:①の事業の評価に関することですけれども、達成率というのが数値として大きくフィーチャーされているのですが、事業単体で見た場合に、例えば観覧者の有料率ということを考えたときには、「海辺のミュージアム~」も「アール・ヌーヴォー~」も有料率が7割くらいで、この美術館としては平均かそれ以上の有料率だと思いますので、要は、事業単体ごとにいろいろな評価視点があると思いますので、もう少し、こういう中間ではなく期末の機会でも良いと思うのですが、そういう別の視点での評価軸というのを可視化して評価できるようにされたほうが良いのではないかと思います。
「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」は、恐らく展覧会自体がお子さんを対象としていることもあって無料入館者が多くて、展覧会としての目標、多くの親子に見てもらうというような視点から考えれば、それはそれで事業としての達成はしていると思いますので、それぞれの事業ごとにミッションというか目標があると思いますので、そこをよく見えるようにして、総括できるような形にされたほうが良いのではないかなと思いました。
それから、やはり費用対効果、経費削減というようなこともあって、キャプションを自前で作ったりということを、必要に迫られてやったりするわけですけれども、一方で顧客の満足度調査で、サイン関係のことが評価の判断をしているという実態もありますので、そこは何を優先して何を優先しないのかという、館としての考え方があろうかと思います。
費用のことももちろん大事ですが、一方で顧客満足を図っているという、調査もやっているという、そこのところをどこで折り合いを着けるかということが非常に重要ではないかと思います。
[事務局・吉田]:いま柏木委員からいただいたご意見、いろいろな評価軸を設けるべきというのは、まさにおっしゃるとおりだと思います。
今回、夏に行った展覧会につきましては、われわれ美術館としまして、将来の横須賀美術館の応援団になってくれるであろうお子様をメインターゲットにした展覧会でしたので、これはこれで良かったと思っております。
確かに、有料観覧者数の割合で見ますと6割程度かと思われますので、そういった観点からしますと、やはり評価というのは、目的に合わせて展覧会個々にやるべきだというのは痛感いたしました。
年度末の評価を行うにあたっては、そういった視点を設けることも検討させていただければと思っております。


[事務局・沓沢]:キャプションの手作りについて、少々申し上げたいのですが。
柏木委員にご心配いただいておりますような、展覧会の中のサインを、我慢して少なくするとか小さくするという趣旨ではございませんで、所蔵品展の中である程度規格を統一できる部分につきまして、作り直しによる無駄を省くという意味から、定型化して工程を少なくして作成できるシステムを作りたいという考えで実施したものでして、コスト削減というのは結果的に付いてきたメリットであると考えております。
キャプションを作るときの、業者さんとのやりとりの際におこる間違いなども減らせるのではというねらいもあり、全体的な効率化をめざした取り組みであるとご理解いただきたいと思います。


[黒岩委員]:15ページ、達成目標の「企画展の満足度」ですけれども、作品評価や心的充足度は非常に良い。観覧料と解説・順路の二つの部分がどうしても低くなっている。改善するとしても観覧料はもう下げられないというお話があったのですけれども、この美術館は車で来られる方が多いのではないかと思うのですが、作品展を見ると1時間は無料になっていますよね。私が実際に、企画展を見て、所蔵品を見て、それで谷内六郎館に入ると、1時間では結構厳しいんです。例えば2時間無料にしてあげれば、ゆったり回れて、ちょっと芝生広場でのんびりしたりとか、そういう観覧料プラスアルファのお得感をプラスするというのは難しいのかなと思うのが1点。
解説・順路についても評価が低いということですので、コスト削減とは逆なのですけれども、いま一般的に、キャプション以外に音声ガイドというのが各美術館でできていますよね。そうすると、読まなくても見て回れるという点では満足度が上がると思うのですが、ただ費用対効果があるのでなかなか難しいとは思うのですけれど。
この二つの部分で評価を高くしていくための改善策として、どのようなことが考えられるのか、教えていただけたらと思うのですが。


[事務局・冨田]:ありがとうございます。まず一つは、観覧料以外の、駐車場の料金ということですが、教育普及事業においても駐車場の割引ができないか、というご意見をいただくことがございます。現時点では、ご意見だけ承っておりまして、具体的なそのための改善といいますか、ルールを変えることは考えておりません。歳入についての考え方というのがございまして、そのあたりとの兼ね合いがあるのかなと思っているところで、むしろ、歳入を増やさなければならないという方向性もいま強くなっておりますので、市の施設のあり方として全体で結論を出していく側面もありますので、簡単に美術館だけで変えることは難しいというのが実状でございます。
解説・順路についてですが、ご指摘のとおりで、これまでも音声ガイドの運用というか導入を、展覧会によっては実施したことがありました。ある程度大きな観覧者数が見込めるものについては可能性がありますが、当館が単館で実施するような場合ですと、プログラムを作ってという形でやるのが技術的に難しいということがあり、例えば巡回展ですとか、何か機会がある中で導入するチャンスがあればと思っているところです。
それ以外にも、パネルですとか入口の指示ですとか、できる取り組みをやっては検証し、反省し、次に取り入れということを繰り返している状態で、なかなかこれという、こうするとお客様が迷わないというような、明確な何かは導き出せていませんが、一応いろいろなやり方を試行して検証しているところでございます。
何かありましたら、逆にご指摘をいただければ、参考にさせていただきたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。


[柏木委員]:駐車料金というのは条例の縛りがあるのですか。
例えば1時間無料とか料金の設定ということは、条例で決まっていることなのですか。


[事務局・佐々木]:観覧料もそうですし、駐車場の使用料も条例に明記してあります。
先ほどの、減免を2時間にしたらどうかというお話で補足させていただきますと、やはり利用者の中には「ゆっくり見たい」ということもありますので、2時間にしたらどうかというご意見はアンケート等でいただいております。これは多分、開館の直後くらいから有ったのではないかと思います。数としてはものすごく多いというわけではありませんけれども、絶えず、むしろよく利用してくださる方には引っ掛かる問題ではないかと思います。
その間、館の中でもいろいろと検討しているところなのですが、冨田からも申し上げましたように、これといった解決策は見出されていない、というのは、駐車場を利用されるということ自体は、全員ではなくてやはり一部、車を利用された方ですので、それについては車を持っている方の、ある程度この管理責任の中で、応分の負担をしていただくという考え方があります。
一方では、長くそういうご意見がありますので、収入も上げていかなくてはいけない状況ですけれども、その辺の満足度を下げない方策はないのかと、引き続き課題であると思っているところです。


[菊池委員]:中間報告ということですので、定量的な評価はなかなか難しい、判断に迷うところですので。とは言っても、今日のご報告を聞く限りでは、順調に推移しているのかなという印象を持ちます。
定性的な部分についても、期の途中でもあり、掘り下げた最終的な分析ではないので、なかなか感覚的なものしか言えないと思うのですが。
私の持った感覚は、まず第一に、以前に比べて運営スタッフと企画、学芸スタッフの共有量というんですかね。以前はやはり、どうしてもそこに温度差を感じざるを得なかったのですが、今回聞くと、まあ前回もそうだったのですが、かなり運営スタッフの方々も、企画に対して真摯にかつ客観的に検証して、それを分析して対応しようとする面が非常に感じられるということと、パブリシティの面についても、日常生活の中で極めて自然な形でこの美術館のプロモーションが目に入ってくるというのは、恐らくそういった一体感が、運営スタッフと企画スタッフが一体となった運営がなされているという証のように私は感じているんです。今日の発表を見ても、よく感じられます。それが全体的な感想ということで。
もう一つは、先ほどの「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」について、皆さんもご意見をおっしゃられたのですが。今年の夏は決して天候的に恵まれていたとは言い切れない。その中でそれだけのヒットを飛ばしたということは、例年とはまた、生活環境の問題だとか、そういうことも含めて、いろいろな変化もあったのではないですか。
親子という視点であっても、最近では三世代の行動範囲も非常に広くなっているということで、親子だけではなくて祖父母まで一緒に行動するというパターンも、高齢化、長寿の時代なので出てきていると思うんですね。つぶさに見ると、子どもさんをターゲットにしてはいるのだけれども、ライフスタイルの変化がこの来客数の増加に顕われているのではないかとかですね、いろいろな変化も見ながら来館者の様子も見て、分析を今後加えられていくと、また来年の企画にプラスアルファの演出もできるようになるのではないでしょうか。
それから谷内六郎展について、谷内六郎展としての企画、演出というのは何かあるのですか。


[事務局・冨田]:谷内六郎館に関しては、開館から1年ずつ、『週刊新潮』の1971年、72年という形でずっと実施してまいりましたのが一旦終わりまして、いまはテーマ展示に切り替わっております。
今でしたら音楽に関係があるものをテーマにしていたり、「子どもの一日」ということに焦点を当てたりですとか、そのときそのときでテーマ展示をして、古いものから新しいものまでを貫く何かテーマを一つというのを繰り返しておりまして。それに関連して、講演会やワークショップがその時のテーマと連動するように。例えばいまは音楽に関係した展示を行っておりますけれども、谷内六郎さんはレコードジャケットのデザインをしていらっしゃいましたので、その関連のものを展示して、かつ講演会をレコードジャケットのコレクターの方にしていただくというようなこと。
テーマでやっていくと、ネタ切れになっていったり、テーマが偏っていって、お客様の共感しにくいものになっていくというようなことがどうしてもありますので、そうならないように情報共有しながら、共感していただけるテーマを見つけるようにという努力をいたしております。


[菊池委員]:そういった形で実施されているのは非常に良いと思います。
私が思ったのは、週刊誌の表紙で当然季節的な要因があるから、春夏秋冬をテーマにするとか、そういったことも良いのかなと思ったのと、確かに谷内六郎さんというのはネームバリューが高いものですから、これをずっと強烈に打ち出していくと、さっき言ったサブテーマのほうが死んでしまうのかなというのがありましたので、ここまできたら、逆にテーマのほうを打ち出して、谷内さんの作品で例えば季節感を表現するような、そういうちょっと違った視点で谷内六郎館を運営していく方法も良いのかな。あまりにもネームバリューが高すぎるので、そこにどうしても執着しすぎるのですが、やはり人はそのへん我が儘ですので、うまく逆手にとって、ちょっと違った視点で、テーマを前面にしてやっていくのも良いのかなという印象を持ったことも一つ。
それからアメニティの問題。ページ数で言うと24ページ。
アンケートは、ミュージアムショップもレストランも一緒のアンケートの結果ですか。


[事務局・沓沢]:ミュージアムショップとレストランにつきましては、別途に満足度を取っております。この「館内アメニティ満足度」と言っておりますのは、「スタッフ対応満足度」を含めた館内の環境等について8項目ある内の、「総合的にみて、満足いただけましたでしょうか。」という設問に対する答えになっております。


[菊池委員]:そうすると、あくまでも美術館のみという考えで良いのですか。


[事務局・沓沢]:レストランとショップについては、別途聞いておりますので。
設問としては別個ですけれども、総合的に捉えて答えられる場合もあるかと思います。

[菊池委員]:その部分を切り分けて分析はされていますか。


[事務局・沓沢]:「アクセス」ですとか、「館内の清潔感」ですとか、「静かな環境」であるとか、項目をたてて、それぞれに満足度調査をしています。


[菊池委員]:具体的に言うと、以前は「レストランの待ち時間が長いこと」、それがアメニティ満足度を下げていたということがあったので、全てを一緒にしていると、本来の目的と違う形がある。「レストランの満足度」と、「ミュージアムショップの満足度」と、「美術館の満足度」と、やはりきちんと分けて分析しておかないと、それぞれのところに対するアプローチが違ってくると思うので、全体の満足度で例えば80ということになると、自分のところがどういう位置付けなのかというのがわからなくなる。できればそういう形の分析をして欲しい。


[事務局・沓沢]:項目としては、レストランとショップとは完全に分かれておりますが。


[菊池委員]:分かれているということはやればできるわけで、それはやはりやった方が良いという気がします。そうでないと、美術館としての本来の満足度はどうなのというのが、この中でははっきり見えなくなってくるわけです。レストランの満足度は味だとか、待つだとか、接客態度だとか、それはあくまでもレストランの中で解決すべき問題と捉えた方が良いと思います。
美術品を観覧に来ている方が、美術館としてのアメニティをどのように感じられているかということと、食事と、販売と、別々の満足度をきちんと分析した方が良いと思います。
あとアートカードですが、25年度に作られたのですよね。あれは25年度の一つの評価として捉えたはずです。恐らく26年度の事業計画においても、このアートカードをなんとか活かしたいということで、そういう盛り込み方をした。新たに教材が増えたはずなので、先ほどの報告の中にあったと思いますが、もっと強調しても良いのかなと。18ページ、7「教員のための研修」ということで、云々と書いてあって、1行だけこの中に埋もれてしまっている。けれども、アートカードの効果とか使い勝手、活用方法とかは別枠であるべきです、絶対に、25年度独自のものとして。それを切り分けて、いわゆる今までとは違った26年度の成果という形で抜き出して、今後この1年間の最終的な評価の段階ではやられた方が良いと思います。特徴的な部分として。


[小林委員長]:たいへん貴重なご意見をいただきました。谷内六郎さんのものでも、若い人には良さの意味がわからないわけですから、我々くらいの年代にはわかるけれど。時代とかテーマを追って出すと、また新鮮なかたちで、懐かしい人たちが見るのではないかなと思います。


[菊池委員]:来て初めて、若い人たちが谷内六郎さんを知るという。


[小林委員長]:日本の戦後の世相の中でうまく表現できると、逆に若い人がそれを理解するし、我々みたいな年寄りは、あの頃の『週刊新潮』、ああそうだったのか、ということで。見せる工夫があると、また良いかもしれません。一つの横須賀の財産として、まとまった形でありますから。
それから、横須賀美術館というのは学校教育を大切にしようと、特に横須賀のエリアの人たちは、美術館に接するには横浜や東京へ行くしかない。横須賀市内に立派な美術館がある。例えば出前講座などは、横須賀の中学校や小学校などでは増えているのでしょうか。


[事務局・冨田]:出前授業については、若干、増加の傾向があります。ただ、私どもとしては、あくまでも出前授業だけで完結しないように、実物をみていただいてというのが美術館の役割として重要だと思っておりますので、来てもらうことの事前授業という形でサイクルが作れるようにということを心掛けております。そういう意味で、例えば小学校の鑑賞会で来ることが決まっている小学校から、その前にも来てくださいと言われるような機会は、特にアートカードを作って以降、増えております。
正直申しますと、そのご要望に全て応えるということの方が難しくなっている状況があります。今後、学芸員の中でそれをどのようにシステム化していくか、場合によっては事前授業にボランティアさんの活用ですとか、何か積極的な方策を立てなければならないのか、そのあたり様子を見ながら検討を進めております。


[小林委員長]:横須賀美術館をある意味で特徴づけるのに、もちろん良い作品を用意して一般に見ていただくというのも大事ですが、イギリスなんかに行くと小さな街でも美術館があって、子どもが寝そべりながらでも気楽に鑑賞しているという世界があるわけです。ぜひ、館長さんも教育委員会の部長さんですので、少し力を入れていただいて、小学校、中学校の方も、少しでも余計に活用していただけるような美術館になると、また違った形で意味があると思います。よろしくお願いします。


[黒岩委員]:17ページの学校との連携という部分で、今年度、アートカードを全小中学校に10セットずつ配付していただきまして、特に3の美術館鑑賞会、小学校6年生の受け入れでは、事前授業としてアートカードを使った授業を行ってから、美術館に来るということになりましたので、昨年と比べて、鑑賞の質が上がってきているのではないかと思いますので、その辺りをまた見ていただけたら良いと思っております。
それから46校で授業をするに当たり、本当は出前授業で来ていただければ有難いのですが、中々それは難しいですので、18ページの7「教員のための研修」ですけれど、今年は夏季研修で、アートカードを使った授業をどう行うかというテーマで、学芸員の方に講師をお願いして実施していただきました。こちら50~60名くらいの参加がありました。また、新採用の教職員が増えていますので、夏休みの研修で美術館に来て、こちらもアートカードを使った授業作りというのを紹介していただいた。
そういった美術館と学校が連携して鑑賞教育をより高めていくというところが、今年度はさらに高まっているのではないかと思っています。
17ページに戻ります。2の「中学校との連携」という部分でも、夏休みの中学校の美術の課題と、この美術鑑賞教室がうまくマッチして定番化され、参加人数も増えてきているのではないか。
1の「アーティストと出会う会」ですけれども、大槻あかねさんでしたよね。
中学生、高校生が対象ということで私も今回参加しましたけれども、残念ながら中学生は1名参加でしたか。大槻あかねさんも、せっかく中学生、高校生が来るということで、お話しの内容を工夫してくれていたのに、ちょっと残念でした。
やはり中学生が参加するには、9月23日という日程がいけなかったのか、夏休み開催にしていただけると中学生、高校生が来やすかったのではないかと思いました。
日程的な部分で、ぜひ来年度は考慮していただければ、折角ですので中学生、高校生にたくさん参加して欲しいと思っております。よろしくお願いします。


[榊原委員]:アートカードのことですが、非常に効果が出ていると思います。
子どもたちが作品をアートカードで事前に見ていますと、大きさとかマチエールとかが実物とは違いますよね。こんなに大きいのか、小さいのか、こんなにざらざらしているのかという驚きが、子どもたちにあったようです。
アートカードを使っているということを、もっと宣伝すると良いのではないかと思います。


[小林委員長]:柏木委員、ボランティアの参画度、お手伝い願っている状況というのは、こちらの美術館は高いのでしょうか。


[柏木委員]:高いと思います。


[小林委員長]:私も、これだけ集めて、協力して頂いているというのは、すごいことだと思いますね。


[榊原委員]:小学校の鑑賞会も、以前は学芸員さんが必ず付いていたのですけれども、いまは学芸員さんが付かないクラスも自分たちでご案内したり、子どもたちと楽しく過ごす機会になっています。


[小林委員長]:運営にあたっては大事なことですね。
今日は、いつも辛口の菊池委員からも全体的に大変良い感想を頂いたのですが、私もすごく良くなっていると思います。
いままで横須賀でいくつか委員をやってきましたけれども、ここの委員会はとても真面目で、スタッフの方もすごく真面目なんですね。ですから、いまボランティアさんのことを聞いたのですが、かなり良い機能を果たしている。あまり禁欲しないで、良い点は良い点として表に出されて、ああ、やっているんだなと思わせる。自己点検・自己評価の一番大切なところではないかと思います。ここはよそと比較しても優れているよと。だけど、こう伸ばしたいと。そういう自己点検・自己評価があると、すごく安心した美術館にもなるし、多くの人に評価される美術館になる。
いま自己点検・自己評価って、重要視されているんですよ。大学なんか、それだけで仕事しているような部署があります。大学基準協会に資料を出してマルAとかマルBとかをもらうために。教員ひとりずつの書いている論文の本数から、授業の内容は受講態度までアンケートをとって。すごい冊子になるのですが。いまはそれを出すことによって、社会的評価をもらったり、自己検証する資料にしています。ここでも、そうした評価作業を重視してください。問題点を明確にすることによって、この美術館が更に素晴らしいものになっていると思います。
では、特にご意見がないようでしたら。


[榊原委員]:すみません、一つだけお聞きしたいのですが、「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」で、たくさん子どもたちがみえました。それはとても良いことなんだろうと思うのですけれども、最近、美術って何だろう、アートって何だろうと、もう分からなくなってしまっていて、子どもさんを呼ぶための美術展になってしまわないかと、ちょっと思ったりします。そういう点はいかがでしょうか。


[事務局・冨田]:実際に「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」の中でも、お客様によっては、「お子さんの声がうるさい。」、「落ち着いて鑑賞できない。」というようなお声をアンケートで頂戴しております。
榊原委員がおっしゃったように、いわゆるオーソドックスな意味での美術鑑賞という行為に、体験型の展覧会が発展していかれるのかどうかというところが、美術館全体の課題として、私ども横須賀美術館だけではなくて、課題としてあるのかなと思います。
一過性のイベントとしてお客様が来た、子ども向けと銘打ってあたった、ということで、数字を見て満足していると、いまおっしゃられていたようなところまで問題意識が深まらないのですが、一応私どもは地下では所蔵品展をやっているというようなこともありますので、ああいった形で楽しんでいただいて、体験型の展示を見ていただくという中で、それが今後どういう形でオーソドックスな鑑賞に発展していくような道筋に成り得るのかということについては、かなり真剣に考えているところで、そのあたりはやはり保育園のお子さんとか、小学校低学年のお子さんとか、「キラキラ~」に来てくださったお子さんたちを、教育現場で支えていらっしゃる先生とか保育士さんと意見交換しながら、親御さんはもちろんなのですけれども、もう少しその年代のお子さんたちを教育の場で支えておられる方たちと意見交換をしていくことで、そういった道筋を開ければ良いなというふうに展望しているところです。


[小林委員長]:ありがとうございました。本日は中間報告の段階ですので、皆さん方が資料でお気づきになった点など、お話しは出たと思いますので、これで議事については終了といたします。他にございましたら進めてください。


[事務局・栗野]:3「その他」について事務局からは特にございませんが、1点だけ事務連絡をさせていただきます。次回、第3回の会議を3月中旬ごろに開催する予定です。改めてメール等で日程調整させていただきますので、よろしくお願いいたします。


[小林委員長]:他に何かございますか。では、事務局にお返ししたいと思います。


[事務局・佐々木]:先ほど栗野から申し上げましたように、次回は3月になります。3月は、3月末までの事業について報告できれば良いのですけれども、なかなかそういうわけにはまいりませんので、また中間報告的な部分があるかと思います。
もう一つは、次年度の事業計画を示させていただきたいと思っております。ちょうど、次年度の予算を市議会で審議している最中になりますけれども、同時並行で、この委員会に次年度の予算・事業計画をお示しさせていただきたいと思っております。
その先になりますが、26年度の評価を確定するための会議を6月ごろに開催させていただきたいということで、ご報告させていただきます。
以上でございます。


[小林委員長]:ありがとうございました。


【閉会】