美術館について

美術館評価制度

横須賀美術館評価委員会(平成28年度第2回)

日時:平成28年(2016年)11月9日(水)14時~16時 
場所:横須賀美術館 会議室

1 出席者
   委員会 委員長    小林 照夫  関東学院大学名誉教授
       委員(委員長職務代理者)
              菊池 匡文 横須賀商工会議所専務理事
       委員     柏木 智雄 横浜美術館副館長
       委員     樺澤  洋 市民委員
       委員     河原 政子 横須賀市立小原台小学校校長
       委員     木下 美穂 市民委員

   館 長 教育総務部長         大川原 日出夫
   事務局 美術館運営課長       佐々木 暢行
       美術館運営課広報係長    相良 泉
       美術館運営課管理運営係長  上野 誠
       美術館運営課学芸主査    工藤 香澄
       美術館運営課(管理運営係) 秋山 卓雄
       美術館運営課(学芸員)   立浪 佐和子

   欠席者 委員     草川 晴夫 観音崎京急ホテル取締役社長

2.議事
      (1)平成28年度 美術館活動状況中間報告について
      その他
      

3.会議録

【開会】

〔事務局・佐々木課長〕:定刻になりましたので、「平成28年度 横須賀美術館運営評価委員会 第2回」を開会いたします。 開会にあたりまして、横須賀美術館館長事務取扱、教育総務部長より、ごあいさつ申し上げます。


〔大川原部長〕:本日は、ご多忙の中、平成28年度 横須賀美術館運営評価委員会 第2回にご出席頂き、誠にありがとうございます。また、常日頃から横須賀美術館の運営にご指導ご鞭撻頂き、重ねて御礼申し上げます。
さて、本日の会議では、平成28年度事業計画に基づく、運営状況の中間報告をさせて頂きます。前回の7月の会議で、平成27年度の運営評価をして頂きました。その際に頂いたご意見につきましては、今年度の運営に反映させるよう努力しております。
また、今回は中間報告という事で、年度途中ですので、これから実行していくものもありますが、皆様から忌憚のないご意見を頂き、平成28年度の美術館の取り組みが当初の計画以上になるよう、真摯に取り組んで参りたいと考えております。それでは、本日もよろしくお願いいたします。

〔事務局・佐々木課長〕:さて、本日は、草川委員より欠席の旨、連絡を頂いております。
また、本日は傍聴の方はいらっしゃいません。それでは、資料の確認をさせて頂きます。


-(資料確認・略)-


では、小林委員長、議事の進行をお願いいたします。


〔小林委員長〕:それでは、次第に沿って議事を進めます。
議事(1)平成28年度 美術館 活動状況 中間報告について、事務局から一括して説明をお願いします。


【議事(1)平成28年度 美術館 活動状況 中間報告について】


〔事務局・佐々木課長〕:平成28年度 横須賀美術館 活動状況中間報告についてご説明させて頂きます。この中間報告は、評価サイクルを補う形で、平成25年度から実施しているものですが、
年度途中での事業報告を行なう事により、委員の皆様よりご意見を頂き、事業の早期改善に資する事を目的としております。また、事務局としては、業務進行管理の自己点検ツールとしても有効であると考えております。体裁としては昨年同様、28年度の事業計画書に基づき、評価項目ごとに
9月末までの活動状況を斜体字で記載しております。年度途中のため、数的資料に欠けるものが多々ございますが、その点はご容赦頂きたいと思います。
それではお手元の資料、「平成28年度 横須賀美術館 活動状況中間報告書」に基づき、評価項目ごとに担当からご説明させて頂きます。

〔事務局・相良〕:中間報告書の1頁をご覧ください。私からは「Ⅰ美術を通じた交流を促進する」のうち、「①広く認知され、多くの人にとって横須賀を訪れる契機となる」の中間報告について、ご説明させて頂きます。
まず、平成28年度の事業計画に対する執行状況ですが、「1 展覧会の実施」につきましては、予定通りに展覧会を開催し、結果として中段の表のとおり2つの展覧会で観覧者見込みを上回る実績がありました。「2 広報・集客促進事業」につきましては、1頁中段から4頁までに記載のとおりで順調に執行しています。
5頁をご覧ください。「達成目標」ですが、中段の表にありますとおり9月末現在の時点で実績が63,020人、年間観覧者数10万人以上に対しての達成率が57.8%となっており、前年度に及びませんが10月も順調に観覧者数を伸ばしている事からも、今年度目標を達成するのはほぼ間違いない状況です。
次に「実施目標」ですが、「実施目標」については少し詳しく説明させて頂きます。「様々な広報媒体の特性を生かして、効果的な広報活動を実施し、交流を促進する。」ほか4点の目標に対し、「パブリシティによる取り扱い件数」「美術館公式ツイッターのフォロワー数」「募集型企画旅行による観覧者数」「商業撮影の受け入れ件数」の4つを指標としています。
まず指標のうち、「1 パブリシティによる取り扱い件数」ですが、中段の表にはありませんが、昨年は取り扱い件数が228件で、前年同時期と比較しますと前年は126件、本年は102件とその差は24件減っておりますが、例年並み以上と言える数字です。
前年に比して取り扱い件数がダウンした原因としましては、前年度同時期はサブカルチャーとしての人気もある「ウルトラマン創世紀展」があり普段美術館を記事などにしないメディアにも多く取り上げられたのではないかと考えられます。
次に「美術館公式ツイッターのフォロワー数」ですが、運用開始時から目標としていた2,000人を昨年突破し6,000人に迫ろうとしています。今年度は既に前年に比べ2,000人に近くも増加しております。その大きな要因のひとつは「自然と美術の標本展」において展示室内の撮影を許可し、撮影した写真をツイッターなどのSNSで拡散しPRをしてもらうという試みを行った事と考えます。また最近の傾向として多くなりましたが、出品作家自らがSNSを使い、自ら情報発信してくれた事なども影響していると考えられます。
6頁をご覧ください。次に「募集型企画旅行による観覧者数」です。ご説明の前に、一点訂正がございます。6頁中段の表中「3 募集型企画旅行による観覧数」に記載の誤りがございました。机上にお配りしております正誤表のとおり平成26年度の企画展の観覧者数169を94に、所蔵品展2,968を2,186に、それぞれお詫び申し上げますとともに、訂正をさせて頂きます。
それではご説明に戻りまして、上半期の観覧者数は合計で395人と昨年と比べると増加しています。これは、前々年中止となった大口の自衛艦見学をからめたツアー企画に変わり、新たにツアー企画が増えてきた事の結果によるものと考えます。「商業撮影の受け入れ件数」ですが、大手企業のCMやカタログ撮影、有名アーティストのプロモーションビデオの撮影等もあるなど、例年並み以上と言える数字です。今後も相手方のニーズに併せた運用を心掛けていきたいと考えています。私からの説明は以上です。

〔事務局・立浪〕:「②市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」についてご報告いたします。
美術館ボランティアにはいくつか種類がありますが、
「(1)ギャラリートークボランティア」に関しては、計画どおり、これまで10回の研修を行い、26回のギャラリートークを行っております。4月に新規募集したボランティアも研修に参加し、来年度のデビューを目指しております。「(2)小学生美術鑑賞会ボランティア」に関しましても、計画どおり現在5回の研修を行い、16校の受入れに参加しています。このボランティアに関しましても、4月に募集した新規ボランティア6名が研修を終え、デビューをしております。
「(3)みんなのアトリエボランティア」につきましては、みんなのアトリエを既に年6回実施し、ボランティアは延べ13名が活動しています。
「(4)プロジェクトボランティア」につきましては、春と夏のイベントの実施を終え、今は秋のイベントの開催に向けて準備をしております。計16日、延べ150名が活動しています。
「(5)プロジェクト当日ボランティア」は、イベント当日だけでなく、事前準備の段階から参加する方も多くおり、計7日延べ21名が活動をしております。
達成目標に関しましては「市民ボランティア協働事業への参加者数延べ2,000人」としております。9頁をご覧ください。現段階で、先ほど申し上げましたように新規ボランティアが既に活動しているという事もあり、活動人数は増えています。また、プロジェクトボランティアのイベントにつきましては、昨年度は春夏冬の年3回のイベントを行っておりましたが、今年度はボランティアからの提案があり、秋のイベントも実施する事になりました。そのため、打ち合わせや準備のために活動の延べ人数が増えています。既に目標であった2,000人は超えていますが、このまま順調に計画をすすめ、より多くの方にご参加頂けるようにしていきたいと考えております。


〔事務局・工藤〕:「Ⅱ美術に対する理解と親しみを深める」の「③調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」についてご報告いたします。
事業計画についてですが、現在のところ企画展は「さくらももこの世界展」「自然と美術の標本展」「女性を描く」展まで計画通り行っております。11頁中段(2)所蔵品展・谷内六郎展をご覧ください。第1期、第2期まで順調に進んでおります。2教育普及事業につきましても、講演会、ワークショップ、企画展ギャラリートークなど順調に進んできております。3美術図書室運営事業につきましても、図書の購入も計画通り順調に実施しております。また、「女性を描く」展では、閲覧室にフランス絵本コーナーを設置し、展示と連携した資料紹介の取り組みを行っています。
13頁をご覧下さい。達成目標についてご説明いたします。これは企画展の満足度80%以上を掲げております。現在のところは中間報告ですが、実施しました「さくらももこの世界展」「自然と美術の標本展」につきましては13頁下の表に数字が示されております。「さくらももこの世界展」は92.2%、「自然と美術の標本展」は86.5%と共に、作品評価や配置の数値が高く、解説・順路についての評価がやや低いという傾向がみられます。説明は以上です。


〔事務局・立浪〕:「④学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」について、ご報告いたします。
学校との連携のうち「1 中学生のための美術鑑賞教室の鑑賞の開催」につきましては、計画通り実施いたしました。鑑賞ガイドの配布と館内ツアーを行い、昨年より多くの人が参加しております。
「2‘美術鑑賞会’の受入れ」は計画通り進んでおります。「3 出前授業の実施」につきましては、アートカードを使った出前授業という形にこだわらず、独自のアウトリーチ活動を行っております。「自然と美術の標本展」の関連事業として、走水小学校に出品作家のplaplaxが赴き一緒に作品を制作し、それらを展覧会で展示しました。また、田浦小学校でアートカードを使った図工の授業がありましたが、学芸員がゲストとして参加し、作品・作家解説を行うという活動をしました。「4 職業体験の受け入れ」は順調に、計画どおり進んでおります。「5 学芸員実習の受け入れ」は、計画どおり実施いたしました。「6 教員のための研修」に関しましても、計画どおりと申しますか、それぞれの要望に応じた内容や場所で、実施あるいは発表をしております。
子どもたちへの美術館教育のうち「1 ワークショップの開催」は計画どおりに進んでおります。「2 映画上映会の開催」も計画どおりに進んでおります。ただし、8月28日の映画会に関しましては、雨天のためワークショップで開催する事となりました。
「3 親子ギャラリーツアーの開催」は回数を重ねるごとに内容が充実し順調に計画どおり進んでおります。
「4 保育園との連携」に関しましても、計画どおりに進んでおります。
達成目標は「中学生以下の年間観覧者数22,000人」としておりますが、表を見て頂ければ分かるとおり、計画どおりに進んでいる、そういった数字になっております。このまま計画を進めていけば、目標達成に近い、あるいは上回る結果となるのではないかと考えております。ただし、表の下に書いたのですが、子どもを対象とした事業全体で保護者などの大人の割合が高くなる傾向があり、子どもに特化した事業の独自性を維持する工夫が必要になってきていると感じています。子ども対象の事業であっても実際は大人の参加が多い、あるいは中学生の鑑賞教室の場合などは大人に連れてこられて、自主的に参加していないお子さんが見られます。そういった場合に、保護者の方には退室して頂くなど運用面の工夫などをし、参加したお子さんたちにより多くの学びを提供できるように今後考えていかなければいけないと考えています。


〔事務局・工藤〕:「⑤所蔵作品を充実させ、適切に管理する。」についてご説明いたします。19頁をご覧ください。 「1 美術品の収集」ですが、例年通り収集作品は美術品評価委員会を経て決定するため、現時点で今年度の収蔵作品は未定ですが、来年1月~3月の間に委員会を開催する予定です。「2 所蔵作品の管理」については、所蔵品展での展示や他館貸出予定がある作品を優先し、9月末までに3件14点の修復、額装を行いました。また9月末までに7件72点の貸出を行いました。「3 環境調査の実施」については年2回開催する予定ですが、5月17日~6月16日、7月19日~8月19日の日程で実施し、概ね良好な結果を得ました。
達成目標の「環境調査の実施」(年2回)については、先ほども申し上げましたとおり既に行いました。「美術品評価委員会の開催」についても来年1月~3月の間に開催する予定です。
私からの説明は以上です。


〔事務局・秋山〕:「⑥ 利用者にとって心地よい空間・サービスを提供する」について説明いたします。中間報告書の21頁です。
事業計画の運営業務、「受託事業者との定期的なミーティングの実施による情報共有」ですが、こちらは計画通り運営事業者連絡会議を月1回、朝礼を毎日、継続して実施しております。当日観覧予定の団体の人数等、情報を共有しております。次に「受託事業者からの業務日報や来館者アンケートに基づく課題の把握」ですが、受付や展示監視スタッフから業務日報を提出して頂き、課題や苦情の把握に努めています。これによって事務や学芸での対応が早くなったと考えております。次に維持管理業務ですが、レストラン以外に座ってくつろげる空間が欲しいというご要望にお応えして、8月・9月の土日祝日を中心にワークショップ室前にテーブルとイスを用意しています。眺めの良い場所でご好評を頂いておりますので今後も継続実施する予定です。
また、お問合せがあれば近隣で眺めの良い三軒家園地の東屋もご案内しています。
次に達成目標ですが、「館内アメニティ満足度90%以上」のところ9月末現在で91.9%、「スタッフ対応の満足度80%以上」のところ85.3%となっております。スタッフ対応の満足度につきましては、受付・展示監視業務を実施している現在の事業者が業務を開始してから2年が経過しますが、日常業務以外にも定期的な研修を実施するなど、様々な面で努力をしていると感じています。
また、運営業務でも触れましたが、月1回の運営事業者連絡会議や毎日の朝礼など、事業者・スタッフとのコミュニケーションに努めており、今後も満足度の向上に努めて参ります。⑥については以上です。

〔事務局・立浪〕:「⑦すべての人にとって利用しやすい環境を整える」についてご報告いたします。
「1 福祉活動講演会の開催」については計画どおり夏に開催いたしました。講師が出版社の社長という現場の方だったので、参加者も本をつくる方など制作に関わっている方が多く、活発な質疑応答がありました。
「2 福祉関連イベントの開催」は年2回の開催ですが、いずれもこれから実施する予定です。視覚障害者や聴覚障害者などが参加する事のできるよう、匂いをテーマにしたワークショップであったり、ろう者と聴者が協力して公演活動を行っている人形劇団に事業をお願いする予定でおります。
「3 障害児向けワークショップ‘みんなのアトリエ’の開催」は、年12回の実施を予定しておりますが、予定どおり進んでいます。参加者については、リピーターがいる一方で新規参加者もあり、固定化されすぎず、よい雰囲気、よい状況であると考えています。ボランティアや見学の申し込みが多く、有意義な活動と思います。利用者は延べ111人となっております。
「4 託児サービスの実施」に関しましては、5月より13回の実施を周知し、うち7回に申し込みがありました。今後も予定どおりに周知し、申し込みを受け入れる予定です。「5 未就学児ワークショップの実施」は年1回の実施ですが、こちらは3月に実施を予定しております。
達成目標は「福祉関連事業への参加者数延べ400人以上」としております。25頁の表をご覧ください。福祉関連事業につきましては、対象を限定した方が参加者にとってより実り多い内容になるという場合がありますので、参加者数が内容によっては少ないという事があります。そういった理由もあり、現在147名の参加者数となっています。今後も爆発的に参加者数が増えるという事はないかもしれませんが、決まった事業に関しましては、きちんと広報し、より多くの方に参加して頂けるようにしていきたいと考えております。


〔事務局・上野〕:それでは最後に、目標⑧「事業の質を担保しながら、経営的な視点を持って、効率的に運営・管理する」について説明させて頂きます。
26頁をご覧ください。まず事業計画ですが、「エネルギーの消費管理を行い、省エネ対策を推進します」「サービスを低下させず、経営的な視点で委託業務の業務内容の見直しを行います」「四半期毎に消費エネルギーの数値等を職員全員に周知し、コスト意識の啓発を図ります」の3点をあげています。主な取り組みとしましては、数台ですが空調機の内部洗浄を行なう事で、消費電力の効率向上を図りました。また翌年度の予算要求に際し、各事業の目的や効果を確認しつつ、事業のスクラップ&ビルドを検討するなど、経費の削減に取り組んでおります。
次に達成目標ですが、電気使用量、水道使用量、事務用紙使用枚数を直近3年間の平均値以下とする、となっております。東京電力や水道局から使用料のお知らせが届くタイミングの関係で、この中間報告書の作成時点では4月~9月の半年分の数字を記載できませんでしたが、つい先日、数字が出ました。細かい使用量をここで申し上げるのもどうかと思いますので、達成率だけ申し上げますと、総電気使用量の目標に対し9月末で51.3%、水道使用量54.3%、事務用紙使用枚数63.0%となっております。全て半年で50%を超えておりますが、電気・水道は例年夏期の使用量が多くなる傾向がございますので、ほぼ年間目標数値のペースとなっております。事務用紙使用枚数は63%と、例年同時点よりも増えておりますので、両面印刷を心がけるなど、使用枚数を抑えていきたいと考えております。報告は以上となります。


〔小林委員長〕:ただ今、8項目についてご報告をして頂きました。1番からご質問やご意見を伺いたいと思いますので、お願いいたします。


〔木下委員〕:2頁について、先程も「自然と美術の標本展」で撮影が可能だったとのお話がありましたが、私も写真を撮らせて頂いてフェイスブックなどにアップさせて頂き友人などの間でも好評でした。言い方は悪いですが、こちらからアプローチしなくても自然に拡散していくというのはとても良い方法だと思います。そこで質問ですが、「今後も」と書いてありますが、具体的に近々企画展で撮影を可能とするという事を現在考えているのでしょうか。それともう一点、撮影に関してですが、私も知識がなくて申し訳ないのですが、横浜美術館などでは企画展などで撮影可能な部分がありますが、横須賀美術館としてそのあたりについて考えがあるのでしょうか。写真を撮る事に関しては物理的に良い悪いというのもあるかと思いますがお教え頂ければと思います。


〔事務局・工藤〕:最初のご質問についてですが、今回の企画展は現存の作家に協力して頂けたので撮影が可能という事になりました。今後についてはケースバイケースで、所蔵者や作家の意向に左右されるというところがあり、できる限り撮影可能にしていきたいという思いはこちらにありますので、所蔵者や作家の方と話し合いながら進めていきますが、今のところ具体的な予定は決まっていません。


〔事務局・相良〕:2番目のご質問ですが、美術館としては写真撮影について、著作権の問題は別として、館内で撮影をしたり拡散するなど写真を楽しむ方がいらっしゃる一方で、作品をじっくり鑑賞したい方が当然いらっしゃいます。写真撮影によって鑑賞の妨げになる事が考えられますので、このあたりが課題となっております。


〔小林委員長〕:よろしいですか。他にご質問がございましたらお願いいたします。


〔柏木委員〕:外国人来館者の統計を取っているとの事ですが、どうやって取っているのでしょうか。


〔事務局・相良〕:来館されチケットを購入された時に、容貌だけでは外国人であると判断できませんが、受付での受け答えの中で確認しています。


〔柏木委員〕:東洋系の方は難しいですよね。


〔事務局・相良〕:難しいです。数字的には正確とは言えません。


〔柏木委員〕:私が勤めている美術館でもやっておりまして、同じような手法を取っているのですが、もう少し細かく地域と国の統計を取っております。やはりアジア系の方が多いという傾向が見られます。もし外国人が多いという事であれば、もう少し細かく調査されると、より広報戦略を練る時に有効かと思います。


〔事務局・相良〕:物理的なアンケートといった方法を含めまして、数字を取れればと考えています。


〔河原委員〕:4頁のところで、近隣地域との連携の中で観音崎フェスタへの出店というのがありましたけれども、私もこちらに参加させて頂きました。ここの最初のテーマである「広く認知され、多くの人にとって」という点では、美術館が遠い存在ではなく、身近な所で、美術館とは違う所で出会う事ができて、次に美術館に行ってみようかなというきっかけになるのが、この「広く認知され」であり、そのために工夫されているのだなと感じました。私も朝の早い時間で人が少なかったのでやらせて頂いたのですが、そこで作ったものを、フェスタの間公園内で持ち歩く事で、「あれなんだろう」と言っている子供たちに、「向こうへ行くとやらせてもらえるよ」と声を掛けさせてもらいました。色々な所でご努力をされているのだなと、こういった所でも感じました。


〔事務局・相良〕:観音崎フェスタのブースでは、今年は現在展示している風で動く作品に合わせた魚をモチーフにしたところ、大変ご好評を頂きました。来年以降も工夫を凝らして参りたいと思います。


〔小林委員長〕:よろしいですか。では②についてのご質問に入らせて頂きます。「市民に親しまれ、市民の交流、活動の拠点となる」について、お気付きの点やご質問がありましたらお願いいたします。


〔菊池委員〕:9頁の表にある市民ボランティア協働事業への延べ参加者数が、前年度の1年分の数字に近くなっていますが、これは合っていますか。


〔事務局・立浪〕:主にプロジェクトボランティアのイベントに参加した人数が原因かと
思いますが、春に実施したイベントへの参加者数が、過去最大となりました。回を重ねるごとに、材料の用意、さばける人数、受付のやり方について、問題を把握して改善するという事を繰り返してきた結果、だいぶ練れてきた状態です。そういった事で、最大人数を受け入れる態勢もできていて、広報も適切になってきています。結果的に狙っていたとおり、あるいはそれ以上に参加者が来てくださるという事になっていて、その結果の数字だと考えています。
ただ、合計数の2,056人に関しては、単純に計算が間違っておりました。正しくは1,848人になります。


〔菊池委員〕:それにしても多いと思います。ボランティアの活動は、この美術館では魅力の一つであって、本当に一生懸命やられていると思います。ただ、柏木委員からの話にもございましたが、この規模の美術館ですと本当は一杯々々の、ギリギリのマンパワーで運営しているという部分があると思います。そんな中で仮に1,848人だとしても、参加者数がかなり増えているので、相当厳しいのではないかと思います。
逆に、この状況がマイナスに作用する事になると本末転倒になってくるので、その事は心配しています。多い分には活発な活動の結果なので良いのですが、オペレーションがきちんと上手くいっているかが心配になりました。


〔事務局・立浪〕:ありがとうございます。実際にボランティアの方々とは、これが最大だね、これ以上は受け入れたり回すのは無理なのではという話をしている状況です。ですので、新規募集を継続的に行ってボランティアの数を増やす事で、一人一人の負担を減らすような工夫をしたいと思います。参加者数をひたすら増やすのではなく、参加するボランティアのストレスがないようにするという事も気を付けていきたいと思います。


〔小林委員長〕:「③ 調査研究の成果を活かし、利用者の知的欲求を満たす」についてご意見をお願いいたます。市民大学講座との連携というのはかなり活発になっているのですか。


〔事務局・工藤〕:これは1年に1回、市民大学と連携しているのですけれども、内容といたしましては、学芸員が市内の生涯学習センターに行って、今回の場合ですと「女性を描く」展に関連して、フランス近代絵画についての学芸員の講座と、フランス文学の研究者の方が、この展覧会の内容に関わる形で講座をさせて頂きました。
そうした「講座」を生涯学習センターで行った後に、改めて「美術館めぐり」という事で今度は展覧会を見に美術館に来て頂く。その2つの組み合わせで今年は行いました。毎年こうした要望がありまして、年に1回行っています。


〔小林委員長〕:先ほど菊池委員からも出たように、あまり負担になってしまうと大変なのですけれど、横須賀の市民大学は、行政のなかでも非常に良くできていて活発になされている。受講生もかなり多いです。ですから負担にならない程度に、うまくタイアップできると、美術館を知らない人も「ああそうなの」という感じで、良い機会だと思います。
他にご意見等はございませんか。では次に「④ 学校と連携し、子どもたちへの美術館教育を推進する」についてお気付きの点がございましたらお願いいたします。


〔河原委員〕:では、学校の立場から。「3 出前授業の実施」にあります、田浦小学校で行われたアートカードを使った授業は、横須賀市内での授業に関わっての研究報告でした。今度2月には神奈川県の様々な市の教員が集まる会でも、同様にこの授業の研究報告を行いますので、市外への方にも広める事ができます。これをきっかけに、市内だけでなく市外の方にもこちらに目を向けて頂ければ嬉しいと考えているところです。
「自然と美術の標本展」に関連したところで、個人的な思いでもありますが、走水小学校の子どもが作品づくりに参加できたという事で、とてもうらやましく思いました。これは走水小学校が地域にあるからという事ですか。それともオープンに募集がかかったのでしょうか。


〔事務局・立浪〕:担当の学芸員が、展示後に美術館に見に来て頂きたいという希望を持っていたので、アクセスしやすい小学校をターゲットにしたのではないかと思うのですが、実際に募集にあたって他の学校にも声を掛けたのかは分かりません。今のご意見はごもっともだと思いますので、これからは近くの学校だけでなく、皆さんに機会を提供するという事もきちんと検討していきたいと思います。
⇒ 会議後に確認: 公募という方法も含めて指導主事と検討し、ワークショップの条件(対象人数、展示とのセットである旨等)に合った学校に絞り込み、声を掛けた。


〔河原委員〕:ありがとうございます。お声をかけて頂いて全て受け入れられるかは授業の関係で色々あるのですが、少しでも多く、色々な子にチャンスがあると嬉しいなと思いました。前回こちらの大切な評価の回を欠席したのは、本校で図工の授業があり、それを市内の他の学校の先生が見に来て一緒に研究討議をするという会があったためです。そこで取り組んだのが、平面絵画を立体にしたらどうなるだろうという作品づくりです。6年生が取り組んでいて、一般に名画と言われる世界的に有名な作品をもとに、それを立体化した子もいますし、こちらのアートカードにある作品を立体化しようという子もいました。
アートカードも3年目、4年目になってくるところですので、色々な形で活動に利用したり、子ども達にとっても身近になってきていると感じています。さらに協力をして進めていけると有り難いと考えています。


〔事務局・立浪〕:今おっしゃって下さったように、先生方が色々な所で成果を発表して下さっているので、市外からのアートカード貸出希望の件数も大幅に伸びています。報告書には数字として書いていないのですが、市外からだけでなく、遠くは関西、愛知からもお声が掛かっています。関わって下さった先生方のお力というのをすごく感じています。口コミで広がっているのだと思います。


〔小林委員長〕:柏木委員、横須賀美術館の教育機関と結びつけた活動というのは、横浜と比べてみて進んでいる方でしょうか。どうでしょうか。


〔柏木委員〕:積極的にすごく取り組まれている方だと思います。横浜美術館もアートカードこそありませんが、市内の先生方と連携した授業はいくつか取り組んでいます。ただ、横須賀美術館の規模、このスタッフの人員の中でやっているというのは、本当に最大限の事をやっていると思います。そして先生からのお話や他県からの要望にあるとおり、非常に効果があったり、広がりが出ているように思います。


〔小林委員長〕:やはり、これは重要な事で、横須賀の小中学生の教育に大きく役立つ事ができれば、単なる人数や採算の問題だけでなく、横須賀に学ぶ子どもたちが良い思いをするというか、将来に向けて発展する大きな材料になると思います。


〔木下委員〕:アートカードはすてきな企画だと思いますが、実際に市内のいくつ位の学校で取り組まれているのでしょうか。例えば昨年度と比べて。また、それは学校側から「やって欲しい」というオファーを受けての実施でしょうか。また、こういうものがある、やっているという広報は毎年されているのでしょうか。


〔事務局・立浪〕:どれくらいの学校が取り組んでいるのかという数字は今持っていないのですが、基本的に小学校6年生の美術鑑賞会のために先生が下見にいらっしゃったときに、
アートカードの存在をご存じか、使っているか、使っていないのならどういった事が障害になっているかという事を、継続してヒアリングしています。そういった中で、知らない方には使い方と一緒に存在をアピールしますし、もし障害になっている事があるのであれば、それを把握して違うアピール方法ができないか考えているという状況です。ヒアリングの結果を見ていると、先生方はアートカードの存在は知っているようです。ただ実施するには、自分は図工が得意ではないといった理由など色々な障害があるようです。担当者がそういった事を把握して、障害を解消する手立てを検討して、実施する方が増えるようにしなければいけないと考えています。
⇒ 会議後に確認: 小学校6年生教員に対するヒアリングでは、アートカードについては95%の学校が「知っている」、鑑賞会前の事前学習への活用については41%の学校が「実施した・実施予定」であった。


〔木下委員〕:ぜひアピールしていって欲しいと思います。ありがとうございます。


〔小林委員長〕:いかがでしょうか。とても重要な問題ですね。以前も同じお話をしましたが、イギリスは公立の美術館は無料です。ナショナルギャラリーでは子どもは、行儀が悪いが、寝そべりながら名画を見ています。国の予算が厳しい中、子どもの心の福祉になるという考え方で美術館が開放されています。横須賀の中で美術館を位置付ける時に、一つの模索として、学校教育とどれだけ関連付けられるかによって、館の意義付けが相当変わってくると思います。ですので、委員の方も沢山協力してあげてください。美術館の皆さんも、せっかくアートカードなど作ったりしていますし、作品に触れられると随分違います。協力していってください。
では次の「⑤ 所蔵作品を充実させ、適切に管理する」についてご意見はいかがですか。色々な課題があると思いますので、ご意見をどうぞ。


〔樺澤委員〕:教えて頂きたいのですが、19頁の一番下の「環境調査の実施」とありまして、保管されている美術品の維持管理は大変な事だと思うのですが、環境調査ではどのような項目をチェックされるのですか。


〔事務局・工藤〕:主に虫害です。虫のトラップを収蔵庫周りに何箇所か仕掛けておきます。それで1ヶ月経った後に、そこに虫が入っているのかどうかというチェックをしております。温湿度というのは通常毎日展示室で記録をとっておりますので、それに加えての虫害調査をしております。


〔樺澤委員〕:温湿度というのはコントロールされているのですか。


〔事務局・工藤〕:毎日、展示室で記録をとっております。


〔菊池委員〕:今更の話なのですが、美術品評価委員会の役割というのは寄贈とか寄託される作品の、可否を決定するだけなのですか。


〔事務局・工藤〕:本来ですと美術館は作品を購入するのが役割です。評価委員会の委員をされている方々は皆さん美術史の専門家の方で、購入となればやはり作品について精査いたします。可否に至るまでに、購入であれば金額が適切なのかとか細かく調査する訳です。ただ残念ながら、現在の横須賀美術館では購入予算がないので、寄贈と寄託について、ただ同じように、最初は学芸員が作品について調書を作るのですが、それと実際に作品を見ながら、果たして適切な作品なのか、ご判断、ご意見を頂戴しているという状態です。


〔菊池委員〕:そういう事なのですね。寄贈、寄託の作品は年々違うのでしょうけれども、どれ位あるのですか。ちなみに27年度は。


〔事務局・佐々木課長〕:64点です。毎年60~70点位です。年によって違いますが。


〔菊池委員〕:例えばその点数に対して、年1回というのが妥当なのかがよく分からないのですけれども、私が思ったのは、受け入れだけではなく、所蔵している作品の価値というものは、老朽といいますか、常に同じ状態で保管されているとは限らなくて、そういうものまで評価する事はあるのかと思って聞いてみたのです。
どんどん増えていくばかりになって。


〔事務局・工藤〕:最初のご質問ですけれど、年1回の開催が妥当かという事ですが、美術館がオープンする前の購入予算がついているときには、年2回開催しておりました。なかなか1回で、1点1点見て頂いてというのは1日では終わらなくて、2回に分けておりました。けれども、購入もないのに2回お呼びするのは申し訳ないという事もあり、今は1回になっております。ただ、年度によって今すぐたくさんの作品を寄贈する、という緊急性の高い案件もあります。その場合は、年1回という形にこだわらず、持ち回りで学芸が作った調書を持って委員の先生方の所に行くというケースもあります。現状は年1回で、プラスアルファで資料の持ち回りで行う事もあります。
2つ目のご質問ですけれども、所蔵作品の価値、そうですね、保管につきましては、収蔵庫で収集した作品は管理しておりますので、経年変化が全くないとは言えませんけれども、修復費用等々ございますので、状態が良くない作品というのは学芸がチェックして、確認しながら修復という形で手を入れながら、なるべく現状を保てるような工夫をしております。


〔菊池委員〕:学芸員の方が見守っているという事ですね。


〔事務局・工藤〕:そうです。


〔菊池委員〕:わかりました。


〔小林委員長〕:他にございますか。


〔柏木委員〕:最後に購入されたのはいつ頃ですか。


〔事務局・工藤〕:平成18年です。美術館のオープンが平成19年で、その前年度まで予算はついていました。


〔柏木委員〕:つまり、開館してから購入はないのですか。


〔事務局・工藤〕:ありません。


〔柏木委員〕:2007年という事は、来年が10周年ですね。周年の特別予算はつかないのですか。予算を獲得しようという動きはないのでしょうか。


〔事務局・佐々木課長〕:横須賀美術館は今基金を持っていまして、開館前は基金を活用して購入をしていました。4億という基金があって、基金で作品を買って、後に市の会計で買い戻すというやり方をしていました。4億の基金の殆どは作品の評価で、現在現金はほとんどない状況です。この基金を活用するには、基金にある作品を買い戻さないといけないので、予算に計上する必要があるのですが、開館してからなかなかそういう状況にないという事でずっとできていない状況です。5年ほど前に通常の会計で、作品を購入しようと予算計上した事もあったのですが、今の市の財政状況からみますと、様々なところに経費が掛かっていく中で、作品の購入は待って欲しいという考え方があって、未だにできていません。10周年とか周年をとらえてという事も考えましたが、依然として厳しい状況が続いており、このまま通常の形では作品購入の予算をつけるのは難しいだろうというのが財政当局からの感触です。そうかといって、この委員会もそうですし、美術品評価委員会もそうですし、それから多方面からの作品の購入という事もやっていかなければというご意見を頂いておりますので、従来のやり方だけではなくて、財源を確保する方法を今、色々調べて調査しながら、次年度以降になってしまいますが、ふるさと納税なども検討していきたいと考えております。


〔柏木委員〕:基金は法人や個人からの寄付を受け付けているのですか。


〔事務局・佐々木課長〕:現時点では、寄付を受けるメニューとして用意していません。この基金を知っている人が、美術館、美術品収集のために寄付したいという目的の寄付があれば、入れる事は可能です。


〔柏木委員〕:横浜市では個人個人からの寄付も含めて、市が関わるあらゆる基金に対して市の予算を投じるという事を一時期凍結されていたのですが、数年前に美術品の購入にあてる文化基金にいくばくかの市費が投じられました。そんなに多い額ではないのですけれども、やはり購入ができるという事は、美術品を収集するという事をアピールする事にもつながって、いい情報が入ってきます。コレクションが充実してきて、それが学校の子ども達や来館者の方達へと還元されていく。多寡というよりも獲得する事が、周年の時が狙い目だと思います。何か方法を考えられるべきではないかなと。また、ふるさと納税を利用されるという事で、それが基金に充当されるシステムを構築するなど、何か工夫をして頂ければと。開館以来買い物をしていないというのは残念な事で、何とか努力された方がよろしいのではないかという気がします。通常ですと自治体の美術品の収集に関わる委員会は、美術品の価値と、館の収集方針に合致するかどうかを判断する収集委員会と、購入案件に関する価格の適正に対する価格評価委員会と2つあるはずです。それが、価格の適正に関する委員会が、開館以来実施されていないという事で、購入が全然ないという事が原因でありますけれども、何とか周年という時に、無理ならば15周年でも、他県、他都市の状況を調査してみられたらいいのではないか思います。どちらの自治体でも財政は厳しいですからね。それは間違いないと思いますけれども。


〔事務局・佐々木課長〕:先程お話のあったふるさと納税ですけれども、横須賀市も今年度少しメニューを変えようという話がありまして、しかしメニューの中に美術館の運営などがない状態です。今考えていますのは、どういう方がいらっしゃるかわかりませんが、そこにメニューとして設けてもらうというのが一つの方策かなと思っております。それでも、市の様々な事業の重要性というのもありますので、組み込めるのかは分かりませんが、現場としてはそういうところに入れる事で、福祉あるいはまちづくりにも美術館にもという形で寄付を頂いて、美術品収集の原資になっていけばよいと思います。


〔柏木委員〕:やはり良いコレクションがあると、作品も借りやすくなります。こちらも貸しますけれども、貸してねという事が言いやすくなる。もちろん寄贈で良い作品が増えていくというのも一つのやり方ですけれども、何とか購入予算の獲得方法を研究されてみてください。近い将来に。期待しております。


〔事務局・佐々木課長〕:ありがとうございます。


〔小林委員長〕:本当に頑張っていますよね。他にご質問はいかがですか。よろしいようでしたら、「⑥ 利用者にとって心地よい空間・サービスを提供する。」についてご質問をお願いいたします。


〔菊池委員〕:22頁の上2つ目の終わり「なお」以下に、24年度から5段階評価に加え、「特によかったところ、よくなかったところ」を具体的に記述する欄をアンケートに設けているとあります。数字的なものは別として、あえて記述するという事は相当思いを持って書く人なので、その辺はどうなのかなと。経年的に、悪かったところは直そうとしているし、直っていればそういう意見はなくなっているでしょう。
そのように、選択式以外の部分で垣間見られる意見の特徴があればお聞きしたいのですが。


〔事務局・上野〕:「特によかったところ、よくなかったところ」で頂いた意見を毎月一覧にして事務室や学芸のミーティング等で紹介して改善につなげています。よく頂く意見としては、「よかったところ」については、「スタッフが優しくて良かった」「笑顔が良かった」「展覧会の内容が良かった」「レストランがおいしかった」といったご意見が多いです。「よくなかったところ」については、「スタッフが無愛想だった」といった意見もたまにあります。
皆さんにご満足頂けている訳ではないようです。ミュージアムショップの品揃えについてや、レストランの値段についての意見もありますが、昔に比べれば減ってきていると思います。


〔菊池委員〕:基本的には高止まりをした状態で、アメニティやスタッフ対応について良い形で推移しているので問題ないと思いますが、記述式の所に落とし穴が隠されている事もあるので、毎月共有しながらなさっているのを、続けてゆくのが大事だと思います。1年に1回の集計ではとても改善できるものではありませんから。今なさっている事が高止まりで推移している理由ではないかと思います。


〔事務局・佐々木課長〕:平成23・24年に菊池委員から、なぜ満足度が低いのか確かめる方策を取る必要があるとご意見を頂き、アンケート結果を毎月示してフィードバックするようにしました。一番重要なのはスタッフの対応がどうだったかという点で、満足度が下がった場合にはすぐに話をして確認をとりました。物理的な点では、代替として違う事ができるか考え、すぐにできなくても2~3か月位で何かしらの対応ができたというのが、この27年度の結果として表れたのではないかと思います。少なくとも今のやり方はきちんと続けていかなくてはならないと思っています。


〔小林委員長〕:他にご意見いかがですか。


〔河原委員〕:数字的な達成度をお示し頂いていますが、アンケートの回収はどの位の数字が帰って来るのでしょうか。


〔事務局・佐々木課長〕:展覧会毎にアンケートを取っていますが、まちまちなところがあります。少ない時には500を切ってしまう事がありますが、多い時には1,000近くを回収できたと思います。春夏秋が多く冬は少ないです。


〔河原委員〕:アンケート用紙を配る訳ではなく、置いてあるアンケート用紙に自ら記入して下さるのはありがたい事ですね。


〔事務局・佐々木課長〕:アンケートに答えたら何か差し上げるというようなやり方もありますが、そのような事をしなくても書いてくださるのは非常にありがたいと思います。


〔小林委員長〕:よろしいですか、では「⑦すべての人にとって利用しやすい環境を整える。」についてご意見を賜りたいと思います。


〔柏木委員〕:参考までに教えて頂きたいのですが、福祉講演会では、毎回この分野の専門の方を海外から招いて、講演会を開催されていますよね。すばらしい事なので継続して頂きたいのですが、これは何か助成金を獲得しているのですか、それとも館の独自予算でやっていらっしゃるのでしょうか。


〔事務局・立浪〕:横須賀美術館のほかに、世田谷美術館、以前はこどもの城の3館でお金を出し合って、講師をお呼びし、3か所で講演して頂くという事にして、費用面では助成金を受けずに開催していました。コーディネートは、NPO視覚障害者芸術活動推進委員会の方にお願いするというかたちです。


〔柏木委員〕:それはすばらしいやり方ですね。ありがとうございます。


〔小林委員長〕:よろしいですか、では次に「⑧ 事業の質を担保しながら、経営的な視点をもって、効率的に運営・管理する。」について、ご意見等お願いいたします。


〔菊池委員〕:達成目標は28年度から変えませんでしたか。平均値以下とするよりも、平均値を目安にすると。今年度からにしたと思いますが、来年度からでしたか。


〔事務局・上野〕:今年度の第1回会議で、平均値以下ではなく平均値を目安・目標にしてはどうかとご意見を頂きまして、来年度事業計画からそのようにしていきたいと考えています。


〔菊池委員〕:そうでしたか。毎回言う事ですが、当初に比べたら館全体に携わる方々が一丸となってこういう意識を持たれて活動されているという事が定着していると感じています。これを低下させないように担保しながら経費削減に努めるという意識が、運営部局だけでなく学芸の方々も一緒になって共通の意識を持って取り組んでいるなと感じられます。


〔事務局・上野〕:先程の平均値目安に関してですが、前回の委員会でご意見を頂戴して、事務局で平均値目安という表現で修正しますとお答えしておりました。修正ができておらず申し訳ありません。


〔菊池委員〕:それであれば結構です。


〔事務局・佐々木課長〕:次回の報告では修正したもので報告させて頂きます。


〔小林委員長〕:①から⑧までご意見を賜ってきましたが、それぞれの箇所を振り返って改めてご意見ご質問がございましたら、お願いいたします。


〔菊池委員〕:全体を通してですが、今回、中間報告書という形でお示し頂いて、最終的な報告書がこの延長線上でできると思うのですが、気付いた事として、先程のアートカードについて具体的な活用方法が表れていたり、アメニティについても毎月共有しているという事が書かれているのですが、実行した事だけが書かれていて、その成果というものが中々この中で見えにくいのです。
アートカードについては特にそうなのですが、小学校で授業に学芸員の方が出席しましたというだけで、実は背景として25年度に作ってまず学芸員の方が先生方にアートカードを通じて美術への理解を深めてもらって、去年あたりから学校の先生が子供達に直接、学芸員の手から離れて直接美術の良さに触れてもらうとか、そういうつながりができていって、それが面として広がり始めているという事がありますね。それが成果であって、この記述だけだと捉えられないのですね。
最終的にこれが同じ延長線上で作られたとしても、それが見えないのです。ですので、最後に報告書を作るときには、こういう成果があった、流れまで沢山書く必要はありませんが、やった事よりも、その成果の方を充実させるような書き方をして頂けると、その年度の特徴だとか成果、発展などが立体的に伝わってくるような報告書にして頂けると、評価もしやすいと思います。
遠慮せずに、手答えとして記述して頂いた方が報告書として分かり易いものになると思います。


〔小林委員長〕:大変重要な事ですので、ぜひその点を踏まえて報告書を作成して頂きたいと思います。


〔樺澤委員〕:意見というか、印象なのですけれど、報告書を拝読して印象として残ったのは、10頁の「美術に対する理解と親しみを深める」で、美術館活動の本質を成すものだと思うのですが、「優れた美術品を展示し、感動と思索を得る場を提供します」を初段に書いてありまして、下の方に斜字体で書いてある文章で、感動というか、当たり前といえば当たり前なのですが、今やたらとITだとかAIだとか、ロボットが押し寄せて来るような時代になっていまして、そういうものといずれ共存しながら美術館活動が進むかと思うのですが、ここにある斜字体の下の方に、「能動的な学びを、美術館はいかに用意できるかを考えるいい機会となりました」と書いてあるのを、なるほどなと思いまして、今、菊池委員がおっしゃった事につながるかと思いますが、そういう印象なども添えて頂く事によって、内容が生きた報告書になるのではないかと思います。


〔小林委員長〕:大変貴重な意見だと思います。ただ数字だけを並べるのでは、何がどう改善されたのか、どうだったのかが見えてこないので、必要な事は記載して頂くという事で、よろしくお願いいたします。


〔事務局・佐々木課長〕:承知いたしました。


〔事務局・佐々木課長〕:本日、草川委員がご欠席と最初にお話させて頂きましたが、会議の直前に観音崎京急ホテルから草川委員のメッセージが届きまして、ご意見が4点、質問が2点ございますので、事務局で読ませて頂いて、質問についてはその都度回答したいと思います。


〔小林委員長〕:どうぞお願いいたします。


〔事務局・佐々木課長〕:(あいさつ文・略)活動状況中間報告書を拝見し、いくつか質問、意見がございますので、参考までに書面で送付いたします。
「3頁、(3)外部連携による集客推進 ②民間事業者との連携 観音崎京急ホテルとのコラボに関しましては、色々とご協力を頂きまして誠にありがとうございました。館内において美術館のポスター・チラシを強化し、ホテルと美術館の回遊を告知、コラボ企画といたしまして、レストランでは特別のフレンチコースやフランスの家庭料理をご提供し大変ご好評を得たほか、温浴施設スパッソの半額優待プレゼントなど実施させて頂きました。2月の中村光哉展もコラボ企画をと考えておりますので、その際もよろしくお願いいたします。5頁、年間観覧者見込み達成表について、他の各表でも言える事ですが、過去の実績も9月末の実績を参考に入れて頂ければ、今年度と比較しやすいと思います。年々観覧者が増加しているのは、効率的な広報活動や販促活動の賜で素晴らしい事です。」という事でした。
確かに、資料では前年度1年間の実績と今年度9月末の数字になっておりますので、今後は直していきたいと思います。参考までに、今年度の1頁の観覧者数のところですが、今年度9月末で63,020人という実績ですが、昨年度の資料を見ますと65,875人でした。達成率は65.9%で、昨年度の同時期の数字には届いておりません。9頁、市民ボランティア協働事業への延べ参加者数のところで言いますと、27年度の9月末では13,091人でした。19頁⑤の所蔵作品を充実させるという事で、中段の2 所蔵作品の管理のところでは、修復、額装が3件14点で、昨年度が9点なのでほぼ同等だと思います。その下ですが、他館への貸出は今年度9月末までに7件72点、昨年度は5件32点で、年度により開きがあるようです。25頁、福祉関連事業への参加者数では、今年度9月末現在は147人、27年度は318人ですが9月末現在では130人でした。
こちらも年度によってばらつきがあります。
草川委員のご意